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[社説]「大庄洞開発」疑惑の核心人物の相次ぐ死、実体的な真実究明を続けよ

登録:2021-12-23 09:15 修正:2021-12-23 09:32
21日、城南都市開発公社のキム・ムンギ開発第1処長が社屋1階の開発第1処長室で遺体で発見され、警察が捜査に乗り出している/聯合ニュース

 21日夕方、大庄洞(テジャンドン)開発事業の民間事業者選定過程に関与した城南都市開発公社のキム・ムンギ開発第1処長が事務所で遺体で発見された。同処長は、大庄洞開発事業と関連する収賄の疑いなどで拘束起訴された同公社のユ・ドンギュ元企画本部長の側近として知られている。今月10日にも、収賄容疑で拘束令状が請求されたユ・ハンギ元開発事業本部長が遺書を残して自ら命を絶った経緯がある。実に残念なことだ。

 キム処長は最近まで検察の調査を受けていた。彼は2015年5月に同公社が大庄洞開発事業協約書を作成した当時、最初の検討意見書に書かれていた「民間事業者の超過利益還収」条項が削除される過程に介入したという疑惑が持たれている。しかし、参考人として事情聴取を受けただけで、捜査対象ではなかったという。ただし、死亡当日の21日午前、同公社から人事委員会に重懲戒の議決が回付されたということが伝えられたという。大庄洞疑惑が浮上した今年9月、いわゆる「大庄洞5人組」の一人であるチョン・ミニョン弁護士(同公社の元戦略事業室長)に、民間事業者の評価配点表などの内部資料を見せていたことが明らかになったからだ。ちょうど検察が21日にチョン弁護士を在宅起訴しており、キム処長がそのことで心理的圧迫を感じたという推測もある。チョン弁護士は同公社に在職していた当時、「超過利益還収」条項の削除に主導的に関与していたと言われる。

 核心の人物が相次いで自ら命を絶ち、検察の捜査が難関にぶつかる可能性が高くなった。ユ元本部長とキム処長に対する調査を通じて、足踏み状態である城南市側の背任疑惑などを調査する計画に支障が生じるのは避けられなくなったからだ。特にユ元本部長は、2015年2月に共に民主党の大統領候補イ・ジェミョン氏(前城南市長)の側近であるチョン・ジンサン城南市政策室長(当時)の名前を挙げてファン・ムソン元同公社社長に辞任を迫ったという疑惑が持たれている。背任の「上層部」の疑惑を解明する核心人物だったわけだ。

 大庄洞疑惑は国民に大きな怒りと剥奪感を与えた事件だ。このまま埋もれてはいけない。検察は「50億クラブ」など政官界に対するロビー活動と「上層部」の捜査に最後まで最善を尽くすべきだ。検察が捜査の意志を示さないなら、迅速な特検の導入を通じて、実体的な真実を究明しなければならない。イ・ジェミョン候補とユ・ソクヨル候補いずれもすでに特検に賛成する意思を明らかにしている。口先だけでないことを願う。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1024425.html韓国語原文入力:2021-12-23 02:32
訳C.M