米国のトランプ大統領は22日(現地時間)、イランに対し、米国と合意して再建の道を歩むか、それとも全滅への道を選ぶかを決断すべきだとし、強く警告した。その一方で、イランが11月3日の米国中間選挙の直後に、最終的には米国と合意するだろうと信じていることを明らかにした。
トランプ大統領はこの日、ニューヨークの国連本部で開かれた第81回国連総会のハイレベル会合で行った基調演説で、「私は重大な決断を下さなければならない」とし、「イランと合意して再建の機会を与えるのか、それともすみやかに全滅させるのかだ。彼らを地獄に突き落とし、生存の機会も、将来の世代がふたたび偉大になれるという希望も奪うかということだ」と付け加えた。
ただし、トランプ大統領は「私は選挙直後にわれわれが合意に達すると信じている。彼らが合意しないのは理にかなわないからだ」と述べた。トランプ大統領は、イランがすぐに合意に応じない理由について、「彼らは中間選挙で私がどうなるかを見守っている」と主張した。そのうえで、「彼らが気づいていないのは、私が立候補するわけではないことだ」とし、「共和党が選挙を戦っており、私は彼らを支援するが立候補はしない」と述べた。
トランプ大統領は、イランが核兵器に加え、米国や同盟国を脅かすことのできるミサイル・ドローン戦力を強化してきたと主張。イランが「地域内のすべての米軍将兵やその他すべての人たちの安全を脅かすミサイルとドローンの膨大な備蓄を積み増してきた」とし、「欧州を攻撃できるミサイルまで製造し、そのことを非常に誇りに思っていた」と述べた。続いて、イランがこうした通常兵器である弾道ミサイル戦力を盾に、核兵器の開発を完成させようとしたと主張し、「もし彼らが成功していたならば、イランを阻止しようとする者は誰であれ、核兵器による破壊能力と対峙しなければならなかっただろう」と述べた。
さらに、最近になり米国がイランと核交渉に向けた休戦に合意したものの、イランが民間商船を攻撃し、これに違反したと主張した。イランによる商船攻撃を非難する国連安全保障理事会決議の採択に感謝の意を表し、この決議について「国連加盟国のうち、過去のどの安保理決議よりも多くの国が共同提案国として参加した」と述べた。
ホルムズ海峡で米海軍が原油の輸送を護衛している点も強調した。「米海軍は最近、10億バレル以上の原油がホルムズ海峡を通過できるよう護衛した」とし、「戦争開始以降、かつてないほど多くの原油が流れている」と述べた。続いて、1日に22隻、25隻、30隻、32隻、多いときには37隻の船舶が海峡を通過していると説明した。
米国がイランとの戦争で弾薬不足に直面しているとする観測も強く否定した。トランプ大統領は「米国に弾薬が不足していると主張したい人たちがいるが、それは事実ではない」とし、米国は使い切れないほど大量の弾薬を保有しており、備蓄量を過去のいかなるときよりも速いペースで増やしていると主張した。トランプ大統領は各国に対し、「イランが商船への攻撃を中止し、核の野心を放棄し、テロ支援を停止するまで、イランを経済的に完全に孤立させることに協力してほしい」と求めた。さらに、イランの最近の行動について、「このテロ政権が悪質な行動をとる理由は、強く、自信があるからではなく、弱く、切羽詰まっているからだ」と主張した。
トランプ大統領は「われわれが団結すれば、51年間にわたり続いているイラン発のテロの脅威から解放された世界をまもなく目にするだろう」と述べ、そうなれば、「国際原油価格も紛争開始前よりはるかに低い水準まで下落するだろう」と語った。続いて「米国とイランは必ずこれを解決する。何らかのかたちで解決され、しかもすみやかに解決されるだろう」と述べた。