ウクライナ情報当局の主張によると、ロシア軍は派遣された北朝鮮軍を民間のトラックに乗せて最前線に移動させている。
ウクライナ現地メディア「キーウインディペンデント」は27日(現地時間)、ウクライナ軍事情報局(GUR)が同日、ロシアのクルスク~ヴォロネジ間の高速道路で、民間のナンバープレートをつけ北朝鮮軍を輸送していたトラックをロシア警察が停車させたという通信傍受資料を公開したと報じた。ロシア南西部のクルスクはウクライナとの国境地帯で、8月6日にウクライナ軍が攻撃し、ロシア領の一部を占領している。
傍受資料には、北朝鮮軍の輸送過程で検問され、ロシアの将校たちが話し合った内容が記録されているという。ロシア警察が北朝鮮軍の輸送車両であることを知らずにトラックを停車させたことに対し、将校たちは運転者が適切な文書を警察に提示しなかった理由などを話し合ったという。
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、北朝鮮がロシアに派遣した兵士たちは27~28日ごろに交戦現場に投入されるとの予想を明らかにしている。ニューヨーク・タイムズも25日、米国とウクライナの政府関係者の話を引用して、数千人の北朝鮮軍兵士がクルスク州に到着したと伝えている。