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ドイツの歴史学者「朝鮮人追悼碑の撤去、日韓関係の故意的な棄損」

登録:2024-02-01 07:15 修正:2024-02-02 08:09
オンラインで「撤去反対」署名運動
群馬県の「群馬の森」公園にある強制動員朝鮮人犠牲者追悼碑=高崎/キム・ソヨン特派員//ハンギョレ新聞社

 ドイツの歴史学者が、日本の群馬県で撤去が進められている朝鮮人強制動員追悼碑について、撤去の中止を求めるオンライン署名運動を行っている。

 日本史を研究するボン大学のラインハルト・ツェルナー教授は、1月27日にオンライン署名サイト(Change.org)を通じて、「群馬の森」公園に設置された「追悼碑」の撤去に反対する署名活動を始めた。この署名には31日午前までに390人が参加した。

 ツェルナー教授は、署名活動を始めた理由について「大衆の追悼は上から命令できるものではなく、社会のあらゆる層が参加するプロセスだ。群馬県は、追悼と和解の重要性・必要性に対して、ただちに公開討論を行うよう求める」と書いた。さらに、「このように合意もなく追悼碑が撤去されることは、日本が歴史的責任を否定し、日韓関係を故意に損ねる行為とみなされるだろう。今なお終わっていない日韓和解のプロセスでも、今回の追悼碑の撤去は深刻な打撃になる」と続けた。ツェルナー教授は日本軍「慰安婦」問題の研究など韓日関係にも精通していることで知られる。

 ツェルナー教授はこの日の毎日新聞インタビューでも「森を封鎖し、まったく平和的なメッセージを込めた追悼碑を取り壊す映像は、私を傷つけます」とし、「日本の評判を傷つけるでしょう」と述べた。数日間で数百人が署名に参加したことについては、「この問題が国際的に認知されているという重要な証拠」だと述べた。

 群馬県は、1月29日から県立公園「群馬の森」を閉鎖し、2004年に建てられた強制動員朝鮮人追悼碑の撤去を開始した。コンクリート壁に貼られていた追悼碑の象徴である「記憶 反省 そして友好」と書かれた前面の碑文と、「かつてわが国が朝鮮人に対し、多大の損害と苦痛を与えた歴史の事実を深く記憶にとどめ、心から反省し、二度と過ちを繰り返さない決意を表明する」という裏面の碑文がすべて除去された状態だ。この碑文は、追悼碑を建てて管理してきた日本の市民団体「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」に渡された。守る会は追悼碑の再建を含め、どのように活用するかを議論する予定だ。追悼碑の撤去は11日まで続けられる。

 日本政府は、追悼碑の撤去は地方自治体の問題だとして立場表明を避けている。林芳正官房長官は、29日と30日の定例記者会見で追悼碑撤去に関する質問が相次ぐと、「地方自治体の決定事項であり、最高裁判所において判決が確定した事案であると承知しており、政府としてコメントすることは差し控えたい」と述べた。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1126626.html韓国語原文入力:2024-01-31 18:43
訳M.S

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