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[フォト]ワニの胃からビニール、缶、コンドーム…ごみ運河の悲劇

登録:2023-12-12 23:22 修正:2023-12-13 08:33
ブラジルのリオデジャネイロ西の運河の汚染でワニが絶滅の危機 
ゴミで水温上昇、オスが85%…性の偏りは深刻
11月22日、ブラジルのリオデジャネイロ西のレクレイオ・ドス・バンデイランテス地域にあるカナル・ダス・タクサス運河で、1匹のワニがゴミの間を泳いでいる/AFP・聯合ニュース

 ブラジルのリオデジャネイロの西にあるレクレイオ・ドス・バンデイランテスを流れるカナル・ダス・タクサス運河のパラグアイカイマン(ワニ目アリゲーター科に属するカイマンの一種で、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、パラグアイ地域の固有種)の生息地の環境が、都市の拡大とそれに伴う水質汚染によって日増しに悪化している。

 20年以上にわたってこの運河のある地域を研究してきた生物学博士のリカルド・フレイタスさんによると、彼が調査したパラグアイカイマンの85%がオスだった。カイマンは卵の孵化(ふか)温度によって性が決定されるが、この地域は極度に汚染されているため水温が高く、オスになる可能性が高い。フレイタスさんは「この地域でカイマンは食物連鎖の頂点にいるため、カイマンの危機はこの地域の生物多様性全体の危機だ。これまでに1000匹以上のカイマンを調査してきた。カイマンの胃からビニール袋、缶、ビンのふた、果てはコンドームに至るまで、あらゆる種類のゴミが出てきた」と話した。

11月22日、生物学者のフレイタスさんがカイマンを船に引き上げている/AFP・聯合ニュース
11月22日、生物学者のフレイタスさんがカイマンを抱いている/AFP・聯合ニュース
11月27日に撮影されたカナル・ダス・タクサス運河の航空写真。都市拡大とそれに伴う汚染により、パラグアイカイマンが絶滅の危機に直面している/AFP・聯合ニュース
ワニが運河を泳いでいる/AFP・聯合ニュース
クァク・ユンソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1119909.html韓国語原文入力:2023-12-11 15:48
訳D.K

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