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ウクライナ戦争に犯罪者傭兵10万人投入説…ロシア「血で償う」と正当化

登録:2023-11-13 06:45 修正:2023-11-13 07:09
ロシア大統領府報道官、傭兵募集の批判に対し正当化 
軍服務後に恩赦を受けた囚人が再び犯罪を犯すことも
ロシア軍が9日(現地時間)、ムルマンスクの北方艦隊のドローン訓練センターでドローンガン(対ドローン用電波銃)の訓練を行っている。ロシアはウクライナ戦争開始後、兵力不足に悩まされ、凶悪犯罪者を傭兵に選抜し最前線に投じるだけでなく、ドローンガンの訓練も行っている/聯合ニュース

 ロシアが殺人者などの凶悪犯罪者をウクライナ戦争で傭兵として募集して戦争に参戦させ、罪を許す恩赦を与えていることに対して国際的な批判の声が上がると、ロシア政府は「傭兵は血をもって罰を受ける」と反論した。

 10日(現地時刻)のAFPとDPAの両通信社の報道を総合すると、クレムリン(ロシア大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官はこの日、元恋人を殺害した犯罪者がウクライナ戦争に投入され恩赦を受けたことについて、「重犯罪者を含む囚人は、戦場で血をもって犯罪に対して贖罪している」と述べた。犯罪者のウラジスラフ・カニウス元受刑者は、元恋人に111カ所を傷つけ殺害した罪で2021年に17年の刑を受けたが、ウクライナ戦争に投入されたのち、恩赦を受けたことが分かった。

 この日、ペスコフ報道官はカニウス元受刑者に関する質問を受け、「囚人は弾丸と砲弾のもとで血をもって贖罪している」と述べ、ロシアの傭兵募集方法を擁護した。

 ロシアはウクライナ戦争開始以降、兵力不足に悩まされ、凶悪犯罪者を傭兵に選抜し最前線に投入してきた。特に、死亡した民間軍事会社「ワグネル」のエフゲニー・プリゴジン代表が昨年夏、ウクライナで6カ月間服務すれば恩赦を出す条件を提示し、各地の矯正施設で凶悪犯を募集したことがある。

 ロシアの服役者団体「鉄窓の後のロシア」のオルガ・ロマノワ代表は、ロシアがウクライナ戦争に投入するため犯罪者10万人を募集したと推定した。参戦の代価として恩赦を約束されたロシアの犯罪者の一部は、深刻な性犯罪や連続殺人などを犯した重犯罪者も含まれていたと報じられている。戦争服務後に恩赦を受けた囚人が社会に復帰し、再び深刻な殺人を犯した事例も何回も報道されたと、AFPは報じた。

ヤン・ソナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1115893.html韓国語原文入力:2023-11-12 23:24
訳M.S

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