先月武装反乱を起こした後、ベラルーシに移動したロシア民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏が、当分ウクライナ戦争には関与しないと宣言した。
AP通信など海外メディアの報道によると、プリゴジン氏は19日(現地時間)、ワグネルと連動したソーシャルメディアのチャンネルを通じて公開した動画で、ワグネルの部隊員たちがベラルーシに来たことを「歓迎」するとし、「私たちは気高く戦った。ロシアのために多くのことをやり遂げた。今日、最前線で起きているのは、我々が関与してはならない恥ずべきことだ」と述べた。ただし、「我々は自ら恥じなくていいと確信した時、『特別軍事作戦』(ウクライナ戦争)に戻ることもできる」と述べ、含みを持たせた。
今後の自身とワグネルの計画については、「私たち自身を完全に見せられる瞬間を待たなければならない」とし、「だからこそベラルーシで時間を過ごすことにした」と述べた。さらに、「我々はベラルーシ軍を世界で2番目に強い軍隊にする。我々は訓練を重ねて我々のレベルを高め、アフリカに向けた新たな旅に出る」と語った。これと関連し、ベラルーシ国防省は14日、ワグネルが首都ミンスクから約105キロメートル離れたアシポビチ近くのキャンプで兵士たちを訓練する教官として活動している事実を公開した。
2014年に創設されたワグネルはシリア内戦に介入し、アフリカ諸国からの政府軍の支援など、中東・アフリカ地域でのロシアの影響力を拡大する活動を行ってきた。プリゴジン氏はこの過程でロシアが直接処理しにくいことを解決し、ウラジーミル・プーチン大統領の「汚れた手」とも呼ばれている。
動画はプリゴジン氏が先月23日の武装反乱後にベラルーシに移動したワグネルの部隊員たちが滞在している野戦キャンプで行った演説を撮ったもの。氏が反乱以降、自分の心境と今後の計画を盛り込んだ動画を公開したのは今回が初めて。動画の中で、プリゴジン氏は音声に比べて姿が多少ぼやけており、動画の正確な真偽は確認できないと海外メディアが報じた。