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リビア韓国大使館が襲撃され2人死亡... ISが犯行声明

登録:2015-04-12 23:54 修正:2015-04-13 07:04
 何者かに機関銃約40発乱射され
 外交部「韓国人の被害はない」
リビアの首都トリポリにある韓国大使館が12日、銃弾攻撃を受け大使館を警備していた現地警察官2人が死亡して1人が負傷した。大使館前の警備警戒所に銃弾の跡が残っている トリポリ/新華・ニューシス

 リビアの首都トリポリにある韓国大使館が12日、何者かに銃弾による攻撃を受け大使館を警備していた地元の警察官2人が死亡、1人が負傷した。イスラム教スンニ派の過激派武装組織イスラム国(IS)はツイッターを通じて、今回の攻撃が自分たちの犯行だと声明を出した。

襲撃された駐リビア韓国大使館 //ハンギョレ新聞社

 外交部当局者は、12日午前1時20分(現地時間)、車両に乗った武装グループがトリポリの韓国大使館の建物に機関銃約40発を乱射し、警備中のリビア内務省所属の警察官2人が死亡して1人が負傷したとして、韓国人外交官と職員の被害はないと発表した。

 攻撃が行われた後の午前3時頃、ツイッターには「イスラム国リビアトリポリ地区は、次のように発表する。トリポリのジュンド・アルキルラファ(IS軍)は、韓国大使館警備2人を除去した」という文が掲載された。リビアの安保担当官僚であるマブルク・アブバクルも「今回の攻撃は、イスラム国家の仕業だ」と述べたと新華通信が伝えた。イスラム国は、なぜ韓国大使館を狙ったのか、攻撃の目的や動機を具体的に明らかにしなかったが、韓国公館もイスラム国の攻撃から安全ではないことが確認され、衝撃を与えている。外交部当局者は「なぜ韓国大使館を狙ったのか、警備員を狙ったのかなど、目的は分からない」と述べた。

 韓国政府はトリポリの大使館をチュニジアなど他の地域に一時的に再配置する案などを検討していると明らかにした。外交部当局者は「公館撤退は考えていない」とし「ただ緊迫な状況になった場合は(残る公館員たちも皆、一時的に移動させて)公館を一時移転する案を考えている」と述べた。また、現在リビアに残っている40人の在外韓国人たち個別に接触し、リビア国外への退去を勧めていると、この当局者は伝えた。

 2011年カダフィ政権崩壊以来、反政府勢力が乱立しているリビアでは多くの各国大使館が攻撃対象になってきた。

チョ・ギウォン、キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-04-12 20:52

https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/686548.html  訳H.J

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