原文入力:2012/04/03 21:43(1508字)
アセアン首脳会談開幕
フィリピン主導で議題採択
北ロケット発射問題も議論
3日カンボジアの首都プノンペンで二日間の日程で始めた東南アジア国家連合(アセアン)首脳会談で南中国海問題と北韓のロケット発射、ミャンマー選挙が核心議題として登場した。 フィリピンは南中国海領有権紛争でアセアン10ヶ国が連合して中国に対抗しなければなければならないと声を高め、中国は議長国カンボジアを前面に立ててこれに対抗する構図を見せている。
中国共産党機関紙<人民日報>は3日ベニグノ アキノ フィリピン大統領がアセアン首脳会談で「南中国海領有権紛争と北韓ミサイル発射に憂慮と関心を表明する」と明らかにしたとし、フィリピン主導で南中国海問題がアセアン首脳会談の議題になったと報道した。
フィリピンのアルベルト デル ロザリオ外相は2日アセアンが南中国海領有権紛争解決のための準則草案に対して内部合意を形成した後に中国と会わなければならないとし、中国に対抗した共同対応を促す声明を発表したと<AFP>通信などが伝えた。 南中国海問題は中国と当事国が1対1で解決するべきで‘国際化’してはならないという中国の主張に対する正面からの挑戦だ。
中国はアセアン議長国であるカンボジアを動かし‘以夷制夷’戦術で対抗したが、南中国海問題が議題に上程されることを防げなかった。 胡錦濤中国国家主席は2日プノンペンを訪問してフンセン カンボジア総理と会談しながら 「南海(南中国海)南沙諸島問題を国際化することに反対する」と強調し、フンセン総理も「中国の立場に認識を共にしている」と応じた。 中国は1992年以後カンボジアに20億ドルの借款を提供した最大援助国だ。
南中国海、南沙諸島を巡りフィリピン、ベトナム、ブルネイ、マレーシアは中国と領有権紛争を行っており、特にフィリピンは‘アジア・太平洋帰還’を宣言した米国との軍事的協力を強化しながら中国と対抗している。 しかし南中国海紛争に直接関連していないアセアンの残りの会員国は中国と対抗することを躊躇している。
中国と東シナ海の尖閣列島(中国名 釣魚島)を巡り領有権紛争中の日本もフィリピン支援に乗り出し、紛争様相はより一層複雑になっている。 日本は中国を牽制するために、フィリピンに海洋巡視船と陸地-船舶通信システムを提供する方案を検討していると3日<読売新聞>が報道した。 日本政府は‘海上交通路の安全な確保’を名分に政府開発援助(ODA)資金を活用してフィリピンの海洋警戒態勢強化支援を検討している。
北韓が明らかにしたロケット予想軌道に入っているフィリピンは今回の会談で北韓のロケット発射に抗議する声も高める予定だ。 デル ロザリオ外相は北韓のロケット発射計画は国連安全保障理事会の対北韓制裁決議に違反した "容認できない行為" として、アセアン国家もフィリピンの対北韓抗議を支持していると強調した。
4日まで続く今回の会談でアセアン10ヶ国首脳は最近行われたミャンマー総選挙を肯定的に評価し、2015年までに人口6億人の共通市場など‘アジア版ヨーロッパ連合(EU)’スタートするための種々の懸案も議論する予定だ。
北京、東京/パク・ミンヒ、チョン・ナムグ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳J.S