本文に移動

[ハンギョレ21 2011.01.28第846号] 決済日が巡ってこない暮らし

[企画] クレジットカードを断ってしまう7つの秘法…(3565字)
隠れている頭金を探しカード費を清算し、分割払いの代わりに頭金準備のための貯蓄に変えよう

今やカードを断つ番です。 はさみをお持ちになりましたか? お切りになりましたか? ゴミ箱に入ったことまで確認されましたか? でも、ゴミ箱に入ったからといってカードのない暮らしが待っている訳ではありません。 すでに引き出して空になった通帳、まだ何ヶ月も残っている分割払い、割引特典に目がくらむ小心な心…。 戦略的で緻密な行動ガイドが必要です。チェ・ユンギョン エデュマネー理事があなたに一つ一つ丁寧にご案内します。 _編集者

カード企業等の過当競争が加熱している。 1人当りカード保有数も‘カード大乱’ 以後、一貫して上昇曲線だ。 そんな中で真の幸福を求める秘訣は何だろうか。ハンギョレ21 ユン・ウンシク

1.カード強迫から捨てよう

給料日に引きとされる多額のお金の負担にも関わらず、私たちはあまりに簡単にクレジットカードを許している。 このことから冷静に問題を投じる必要がある。 クレジットカードが与える決済利便性という(のは)結局、1ヶ月の決済遅延に過ぎない。分割払い購入と先割引決済、リボルビング決済など多様な利便性は毒だという事実を直視しなければならない。 若干の決済利便性のために金融費用を増やし消費余力がますます悪化していることを軽く見過ごしてはいけない。 毎月10万ウォン余りの金融費用としても私たちは年間に120万ウォンを越えるお金の消費機会を放棄することだ。その程度でも余裕ある休暇の費用を放棄したことになる。 カードを通じて得るものだけでなく、失う大切なものらを確かめてみよう。

2.まず残額がなくてもチェックカードの発給を受けよう
(チェックカード:購入時点で普通預金から同時に引き落とされるカード、預金残高がなければ購入できない仕組み)
クレジットカードをなくしてチェックカードを使おうという言葉に大部分の人がすでにキャッシュフローが悪化していて残額がないと落胆して見せる。 残額がないからチェックカードを使えば良いという言葉が贅沢のように聞こえるということだ。 しかし今、残額がないからと継続的な悪循環に手をこまねいていてはならない。先ずはチェックカードの発給を受けておき、クレジットカードの後払い決済システムからチェックカードによる同時支払い決済システムに移動する計画を積極的にたてなければならない。

3.家計財務諸表を作成しよう

クレジットカード決済金を一気になくせば、チェックカードを通じた消費構造変化が一層早く実現で切ることは誰でも分かる。 だが残っている分割払い残額と先日付決済残額、あるいはリボルビング残額まで勘案すれば1ヶ月のカード使用額くらいは何でもないとの考えを持ちやすい。 カード決済金を一気に解決する頭金のないことが問題だ。 これを解決するために、まず家計保有資産の中から眠っているお金を取り戻してみよう。 ノートに家庭の資産と借金を一つ一つ几帳面に記録してみよう。

すぐに使う計画のない誓約通帳(訳注:住宅財形貯蓄)はないだろうか、知人の要請でやむを得ず加入した不必要な保険はないか、漠然とした期待から加入したファンド通帳がないか。 こういうもので当面のキャッシュフローを改善するために構造調整しよう。 そうしてかき集めてみれば意外に少なくない頭金を作ることができる。 この頭金をカード決済金の解決に使う前に、まず借金構造から確認してみよう。 カード決済金以上に緊急性のある借金もあるからだ。たとえばマイナス通帳や高金利借り入れ残高があるならば、まずそれから整理することに頭金を使わなければならない。

このようにすれば来月の金融費用を減らしながら-不必要な保険まで整理すれば保険料支出まで減る-消費構造が一層軽くなる。 もちろんこの過程で若干の非常用の資金は現金で保有することが必要だ。 もし、悪性借金がないならばかき集めた頭金でカード決済金を清算しよう。

4.家計キャッシュフロー図を作成してみよう

所得と支出の構造を冷静に確認しなければならない。 毎月の所得の流れを把握し、支出構造も体系的に評価しなければならない。 キャッシュフローの悪循環を改善するためには数ヶ月間の緊縮財政は避けられない。 それでも漠然と全てについて使わないと決心するならば、これは実践にはつながりにくい。 緊縮財政運営の必要性は認めるが、心の中に肯定的動機が形成されなければ即座に以前の消費習慣に戻るためだ。 したがって漠然と使わないのではなく、不必要な支出を減らし一定程度の消費は許容する方式に支出構造を変えなければならない。 重要なことは所得と支出の均衡を図るという目標意識だ。そのために当然、所得と支出構造を冷静に把握しているべきではないだろうか。

5.消費基準を設定しよう

漠然と言いなりになる消費はクレジットカードの存在をとても貴重に思わせる。 したがって消費の自分の尺度を作り、主導的な消費生活をするべきだ。 家族皆が満足する消費内訳が何なのかから確かめてみよう。 そして残りの消費生活は果敢に構造調整しなければならない。

たとえば電子製品を多く所有していることが家庭生活の利便性と満足感にどの程度 寄与するのかも確かめてみることだ。電子製品は多く所有することだけでも、すでに重要な財源を漏れさせる。 あらゆるコードが家中にあふれていれば管理も難しく、それ自体で相当水準の電気料金を請求される。 最近、多くの人々が30種類を越える電子製品を所有している。電気料金が10万ウォンを軽く超える家庭が相当数だ。しかし、利用回数が少なかったり、あえて利用しなくても良いものなども使っている。電子製品の数を減らしただけでも電気料金は半分以上 減らすことができる。 毎月5万ウォンを越えるお金を節約できるようになれば、それを貯蓄に切り替え他の頭金支出に活用できる。

食料品を購入する方式も同じだ。冷蔵庫にあふれかえる食品が流通期限が過ぎごみ箱へ直行することが茶飯事だ。 買い物をする方式に変化を与えるだけでも残飯を減らすことができ、食費支出が大幅に減る。 その財源もまた、休暇費用あるいは教育費に変えて使うことができる。

すなわち、漠然と買わないのではなく選択的な消費構造にするということだ。必要以上の放漫な消費構造を改善し、家族の幸福のための消費にさらに積極的に予算を編成することだ。 そのように財政運営をすれば消費の質が高まり、全体的な支出を減らしながら満足度が上昇する。 そのために絶対的に必要なことが即ちクレジットカードとの決別だ。

6. 頭金作りのための貯蓄通帳を作ろう

分割払いを無条件にしないという確約は心に相当な憂鬱さを与える。 これを克服するために目標を明確に定め、短期貯蓄通帳をいくつか作ろう。 すなわち、分割払い購買の代わりに貯蓄を通じた消費構造を作ることだ。 休暇費用通帳、自転車購入通帳、電子製品交換通帳など、以前に分割払いでなされた消費を全て貯蓄に変えよう。

貯蓄の本来的な意味もまた、未来消費のために現在の消費を制限する行為だ。 未来消費のために貯蓄をすることであれば、貯蓄は人を非常に幸せにする。 クリスマス パーティーのために毎月貯蓄をすれば貯蓄する1年間を通してクリスマス パーティーを計画することになる。 人が本当に幸せになるのはパーティーをする瞬間よりパーティーを計画するときめきから作られる。旅行に行く日より旅行に行く前日が幸せなのと同じ論理だ。 したがってクレジットカードをなくし分割払いの代わりに幸せな未来の消費のための通帳を作ろう。

7.クレジットカードとチェックカードを共に使ってみよう

最初の数ヶ月間は残額が不足しチェックカードだけでは生活が不可能なこともある。したがって、ある程度はクレジットカードの使用が避けられない。ただし、最大限、チェックカード決済を優先し、どうしても避けられない場合にだけクレジットカードを使うという原則をたてよう。 そして毎月減ってくるカード決済金を確認してみよう。それ自体が消費を減らすことに楽しい動機を形成させ、ある日あなたの人生から決済日が消えることになるだろう。

チェ・ユンギョン エデュマネー理事

原文: http://h21.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/28953.html 訳J.S