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花の代わりに野菜のブーケ…ゴミ捨て場ウェディング撮影カップルのエコ結婚

登録:2024-02-06 23:34 修正:2024-02-07 08:21
[ハンギョレ21]フォトスクエア 
招待客は料理を入れる容器持参、公共交通機関を利用 
ブーケの野菜は食材に…リユースのコップで「乾杯」
アイリス・シュエさん(左)とイアン・チォウさん夫妻が結婚式で使う野菜ブーケを手にしている//ハンギョレ新聞社

 2023年10月14日にゴミ捨て場で結婚写真を撮影したことで話題になった台湾の環境活動家の新婦アイリス・シュエ(Iris Hsueh)さんと新郎イアン・チォウ(Ian Ciou)さんが、2024年1月20日に「エコウェディング」をおこなった。

 この夫妻の結婚ウェブサイトによると、結婚式は台湾の新北市にあるベジタリアン食堂で行われた。夫妻はフェイスブックで、招待客に公共交通機関の利用、食べ物を入れるための容器の持参を勧め、式場ではリユースのコップを貸してゴミの発生量を減らした。

結婚式の最後に300キロのゴミ拾い

 ブーケも花の代わりに野菜で作り、後で食材として使えるようにした。結婚式後には招待客と共に近くの海辺でゴミ拾いをし、40分間で拾ったこの日のゴミの重さは300キロに達した。

アイリス・シュエさん(左)とイアン・チォウさん(右)が昨年10月14日、台湾の南投県埔里鎮にあるゴミ捨て場で撮影した結婚写真=アイリス・シュエさんのフェイスブックより//ハンギョレ新聞社
2024年1月20日に「エコウェディング」を執り行ったイアン・チォウさん(左)、アイリス・シュエさん夫妻が、結婚式の最後を飾る海辺の浄化活動をしている//ハンギョレ新聞社

 シュエさんはハンギョレ21との書面インタビューで「結婚式はせずに区役所に行って婚姻届を出すだけにした方が環境にやさしいと思う」と述べつつも、本当に結婚式をしたいなら、多くの人に環境問題に関心を持ってもらう機会にしたかったと「エコウェディング」を企画した意図を語った。

包装もせず料理を出すのは誠意がないという年長者の考えに変化

 世界的に関心を集めた夫妻のゴミ捨て場を背景にした招待状の写真は、親族の年長者たちにエコウェディングの必要性を説得する過程で生まれた。年長者たちは、結婚祝いのケーキを来賓に包装もせずに渡すのは誠意がないように見えると心配していたのだ。

 夫妻は台湾でどれほど多くのゴミが捨てられているかを見せることで、年長者たちを説得しようとした。ところが、予想に反してその写真が世界に報道され、注目された。シュエさんは「ゴミ問題に多くの人が関心を持ってくれるようになってうれしかった」とし、おかげで「エコウェディングに反対していた年長者たちも、私たちの選択を支持してくれるようになった」と話した。

 シュエさんは、エコウェディングは「この世代と地球環境にふさわしい結婚式」だとし、「私たちにとってうれしいことが地球にとってもうれしいことになるようにしていく」と話した。また、これからエコウェディングを試みる人に役立つように、フェイスブックに改善すべき点や後続活動を掲載する予定だと明かした。

写真/アイリス・シュエさん提供、文/ピョン・ジュノン|写真家 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1127478.html韓国語原文入力:2024-02-06 15:50
訳D.K
シュエさん・チォウさん夫妻の結婚式の参加者たちが、海辺の浄化活動を終えた後、記念撮影している//ハンギョレ新聞社
シュエさん・チォウさん夫妻の結婚式の参加者たちが、浜辺でゴミを拾っている//ハンギョレ新聞社
シュエさん・チォウさん夫妻の結婚式の参加者たちが、持参した容器を手にしている//ハンギョレ新聞社