[焦点] 歯科界一部 "イ・ゴンヒ会長治療の副作用のせい" …病院側 "選択と集中のために不可避"(1873字)
□ イ・ジョンフン
←イ・ゴンヒ サムスン電子会長をはじめとして三星高位役員が歯科診療を受けるSMC歯科医院が入居したソウル、漢南洞(ハンナムドン)のある建物。一般患者を受け付けないためか歯科の看板はない。<ハンギョレ21>タク・キヒョン
イ・ゴンヒ サムスン電子会長は歯科治療を専用歯科で受ける。 病院はソウル、漢南洞(ハンナムドン)にある。 電話帳には‘SMC歯科医院’と登録されている。SMCはサムスン医療院の英文表記であるサムスン メディカル センター(Samsung Medical Center)の略字だ。 サムスン内では‘漢南洞歯科’で通じる。
この病院はイ会長をはじめサムスングループの高位役員だけを治療する。 去る1月25日に電話をかけ診療を問い合わせた。 歯科関係者は「申し訳ない。 こちらは会社付属歯科なので一般患者は受け付けない」と答えた。医療スタッフはサムスンソウル病院歯科の所属で、こちらに派遣されてきて仕事をする。
イ会長、サムスン病院歯科でインプラント手術後に副作用
ところで昨年、イ・ゴンヒ会長はこちらではなく他の病院で歯科治療を受けたことが最近確認された。なぜそうしたのだろうか?
サムスングループ関係者は「A(イ・ゴンヒ会長のグループ内別称)が漢南洞歯科でインプラント手術を受けたが副作用が出た」として「再び治療を受けたが副作用が続き、結局他の病院を訪れたと承知している」と話した。サムスンソウル病院関係者も「イ会長が2010年頃にインプラント手術を受けた後、2011年に副作用が生じた」として「これを治療しようとしたが問題が続き、結局他の病院を訪問したと理解している」と話した。
イ・ゴンヒ会長が訪れた病院はソウル大学歯科病院だった。この病院関係者は「昨年イ・ゴンヒ会長が訪問して補綴科でインプラント関連治療を受けたと理解している」と話した。 また「イ・ジェヨン(サムスン電子)社長もソウル大病院歯科病院で治療を受けたことがあるが、イ・ゴンヒ会長が来たのは初めてだったと思う」と付け加えた。 これに対してサムスン医療院広報チームは「そのようなうわさは聞いたが確認はできない」と話した。
このような理由のために歯科医の間ではサムスン医療院の歯科縮小方針をイ・ゴンヒ会長の施術失敗と結びつけようとする視線がある。 サムスン医療院は昨年末、サムスンソウル病院の歯科を大幅に縮小することをに決めた(ハンギョレ21 890号ズームイン‘サムスン医療院、歯科のない総合病院になろうとする理由は?’参照)。これについて、サムスンソウル病院で専門医研修をしたある関係者は「イ会長がサムスンソウル病院でインプラント手術を受けたが失敗して非常に怒ったといううわさが飛び交った」として「歯科縮小決定がなされるや当時の事件と結びつける話が継続して交わされていた」と話した。 ある大学病院の教授も「当時、診療を誤ってそのような決定がされたという噂がしきりだったし、今もそのように見る人が相当いる」と話した。
サムスン医療院 "歯科縮小決定とは無関係"
だが、サムスン医療院側はこのような視線に対して‘烏飛梨落’だと話した。 サムスン医療院広報チームは「イ会長が診療を受けたという噂が時間的に絶妙に合致したため歯科界ではそのように見ているようだ」として「だが、全く事実ではない」と話した。 また、縮小決定に対して「サムスンソウル病院は成均館(ソンギュングァン)大医大に歯科がなく、優秀人材を確保することができない」として「国内最高を越え世界最高の病院になろうとしているが、歯科ではそれを達成するのが難しく‘選択と集中’を選んだ」と説明した。 すなわち、ソウル大・延世(ヨンセ)大などを卒業した人材が大学教授の席のないサムスンソウル病院に志願することを憚るため、人材確保に困難があったということだ。合わせて「歯科大のない翰林(ハンリム)大やソウル峨山病院も歯科を縮小などを検討している」と付け加えた。
イ・ジョンフン記者 ljh9242@hani.co.kr
原文: http://h21.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/31273.html 訳J.S