原文入力:2011/10/07 22:10 | 原文修正:2011/10/07 22:56(1598字)
キム・ジェソプ記者
第3四半期販売台数2600万台でiPhoneより400万台多く
営業利益4兆2千億…証券市場の予想大きく上回る
全携帯電話市場占有率もノキア抜き1位
サムスン(三星)電子が、第3四半期に全世界スマートフォン市場でアップルを初めて上回ったと分析された。スマートフォン販売台数の増加により、全携帯電話市場の占有率でもノキアを抜いたと見られる。サムスン電子が、アップルとの特許侵害訴訟という悪材料にもかかわらず、Galaxy S2を前面に出して、全携帯電話とスマートフォン市場で全世界1位になったのだ。
7日、証券会社アナリストたちの分析を総合すると、第3四半期中、サムスン電子のスマートフォン販売台数は2600万台前後に達したのに対し、アップルのiPhone販売台数は2200万台程度にとどまった。サムスン電子が、四半期基準で、スマートフォン市場でアップルを上回ったのは今回が初めてだ。サムスン電子はこれまで、アップルのiPhoneにスマートフォン市場の主導権を奪われた後、アップルを追撃するために汲々としていた。サムスン電子が4月、Galaxy S2を出して、第2四半期販売台数でアップルとの格差を約100万台に狭め、第3四半期ぐらいにはアップルを抜かすだろうとの予想が優勢だった。サムスン電子関係者はこれについて、「具体的な数値で確認する訳には行かないが、アップルを抜いたことだけは明らかなようだ」と話した。
サムスン電子は、このような携帯電話事業の好調に力づけられ、第3四半期に予想を上回る驚くべき実績を出した。サムスン電子はこの日、第3四半期に、連結基準で41兆ウォンの売り上げを計上し、4兆2000億ウォンの営業利益を出したと暫定集計されたことを明らかにした。昨年同期に比べ、売り上げが1.91%増えた代わりに、営業利益は13.58%減った。しかし、第2四半期に比べると、売上と営業利益がそれぞれ3.96%と12%増加した。特に、営業利益は4四半期ぶりに、再度、4兆ウォン台にのぼった。サムスン電子は、投資家が混乱しないよう、2009年から公式実績発表前に暫定分を公開している。
この日発表された暫定実績は、証券市場の予想を大きく上回る水準だ。当初、金融市場では、サムスン電子の第3四半期営業利益を、3兆2000億~3兆5000億ウォン水準と見込んでいた。為替レート上昇の寄与も大きかった。価格下落で1兆ウォン水準に留まると予想された半導体部門の営業利益は、急激な上昇傾向に変わった為替レートのおかげで、1兆5000億ウォン台に高まったと分析された。
サムスン電子は、第4四半期も引き続き、当分、成長の勢いを維持するものと見られる。スマートフォン市場で、サムスン電子の影響力がより一層拡大する可能性が高まったのも、実績維持予想に力を加えている。実際、サムスン電子は、Galaxy S2 LTE、Galaxy Note、Galaxy Tab7.7など、多彩な後続製品を前に出して、スマート機器市場で独歩的な地位を固める態勢だ。この他に半導体部門でも日本・台湾企業らの減産によりDRAM価格が反騰する兆しのため、実績改善が期待される。
これにより、サムスン電子が昨年初めて達成した「売り上げ150兆、営業利益15兆」記録を今年も守る可能性が高まった。今年に入り、第3四半期までの累積売り上げおよび営業利益は、それぞれ117兆4200億ウォンと10兆9000億ウォンだ。
キム・ジェソプ記者 jskim@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/499849.html 訳 M.S