原文入力:2011/10/05 22:29(1063字)
イ・ジョンエ記者
ムーディーズ、Aa2→A2へ調整
銀行圏 危機深化 展望
国際信用評価会社ムーディーズは4日(現地時間)イタリアの国家信用等級を‘Aa2’から‘A2’へ3段階下方調整し、‘否定的’等級展望を維持すると発表した。S&Pに続きムーディーズまでがユーロゾーン3位経済国であるイタリアの信用等級を降格したことにより、2008年に続きユーロゾーン(ユーロ貨幣使用17ヶ国)発‘第2金融危機’憂慮が続いている。
ムーディーズがイタリアの信用等級を低くしたのは、1993年以後18年ぶりだ。ムーディーズは報告書でユーロゾーン国家の負債危機により金融環境が全般的に悪化し公共負債水準が高いイタリアの長期資金調達リスクが大きくなった点などを等級調整の理由に上げた。
シルビオ・ベルルスコーニ総理は「ムーディーズの信用等級降格はすでに予想されていたこと」としつつ「2013年までに均衡財政を達成するなど予算目標を達成するため最大限努力している」と強調した。
だが、イタリアの国家信用等級降格はイタリア銀行券の信用等級降格につながるという展望が出ている。英国<BBC>放送の経済エディター ロバート ペストンは「イタリアが資金を貸すに危険な国と見られた場合、イタリアの銀行は資金調達に一層の困難を来すことになるだろう」としつつ「(ひいては)ユーロゾーン銀行圏の危機が激化するだろう」と話した。
特にこの日、ユーロゾーン財務長官はギリシャ1次救済金融 6回分80億ユーロの執行日程を11月中旬まで延期すると電撃発表した。これに伴い、ギリシャが結局デフォルト(債務償還不履行)事態を迎えることになり、ギリシャに貸し付けているユーロゾーンの銀行らも安全ではないという危機感が拡散している。 フランス・ベルギー合作銀行のテクシアはギリシャ事態で破産の危機に陥り救済措置を受けるに至り、ドイツのドイツ銀行も今年の収益目標(100億ユーロ)達成は難しいというニュースが出てきた。
このような危機感拡散の中でユーロゾーン財務長官は市場信頼の回復のためにユーロゾーン銀行らの資本拡充のための具体的方案を準備中だと<ファイナンシャル タイムズ>は報道した。 イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr
原文: 訳J.S