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貯蓄銀行‘決壊した信頼’

原文入力:2011/09/19 22:39(1105字)
チョン・セラ記者、チョン・ヒョクチュン記者、キム・グァンス記者


キム・ソクトン "トマト2銀行は安全"
直接2千万ウォン預金したのに
一日で400億ウォン引き出し


←会長を取り囲み抗議  営業停止措置を受けた京畿(キョンギ)城南市(ソンナムシ)、新興洞(シヌンドン)のトマト貯蓄銀行本店に19日午前、預金者が集まりシン・ヒョンギュ トマト貯蓄銀行会長(右から二人目)の道を遮り抗議し、シン会長が仮支払金の支給など対策を説明している。 城南/イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr


営業停止されたトマト貯蓄銀行の系列会社であるトマト2貯蓄銀行から一日で400億ウォン台の預金が引き出されるバンク・ラン(大規模預金引き出し)が発生した。キム・ソクトン金融委員長がトマト2貯蓄銀行ソウル、明洞支店を訪問し、2000万ウォンの定期預金に加入するなど不安心理を鎮めるためにありったけの力をふりしぼったがバンク・ランを防ぐことはできなかった。

金融監督院は19日午後4時、トマト2貯蓄銀行5営業店の営業を締め切った結果、インターネットバンキングを含め416億ウォンの預金引き出しが発生したと明らかにした。普段はこの銀行で一日平均10億~20億ウォンの預金引き出しだったことと比較すれば20~40倍以上の預金が流出したわけだ。営業時間以後にもインターネットバンキングを通じて預金がさらに抜け出ると見られ引き出し金額ははるかに多くなるものと見られる。


特に釜山本店には1800人余りの預金者が集まり大混雑が起きた。明洞支店も朝早くから駆けつけた預金者らで大変な混雑になった。トマト2貯蓄銀行関係者は「支店1ヶ所で一日に200~300人程度の顧客の預金引き出し処理が可能だが、現在2~3日分の待機票が品切れになった状況」と話した。


キム・ソクトン金融委員長は事態が尋常でないと判断し、明洞支店を訪問して預金者の説得に乗り出した。キム委員長は「トマト2貯蓄銀行は営業停止されたトマト貯蓄銀行の子会社だが、別個に経営されており国際決済銀行(BIS)基準自己資本比率も6.52%であり基準値の5%を越えるなど健全」と強調した。


一方、他の貯蓄銀行は預金引き出しは増加したが大きな混乱じはなかった。 チョン・セラ、チョン・ヒョクチュン、釜山/キム・グァンス記者 seraj@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/496882.html 訳J.S