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サムスン「販売禁止となったが勝った理由」

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/493394.html原文入力:2011/08/25 20:39(1076字)
ギム・ジェソブ記者

オランダ裁判所、アップル訴訟10件中9件棄却…「デザイン模倣しておらず」
「事実上勝利した」

オランダ・ハーグ地方裁判所が24日(現地時間)、アップルの仮処分申請を受けて10月14日からGalaxy スマートフォン3種類の販売を禁止したことに関して、サムスン電子が「販売禁止にはなったが訴訟内容では勝った」との評価を下して人目を引いている。今回の決定を通じてアップルと争っている特許侵害訴訟で確かな勝機を呼んだというのがサムスン側の判断だ。 25日、サムスン電子側の説明と外信報道によると、ハーグ裁判所は、アップルが特許侵害事例と主張した10種中9種は棄却して「フォトプリッキング」に適用された技術のみ特許侵害として認めた。フォトプリッキングとは、画面中の写真を指で押しのける機能だ。裁判所はGalaxy Tabを対象にしたアップルの特許侵害主張もすべて棄却した。

サムスン電子関係者は「10件中7件はデザイン、 2件は製品包装及び使用法に関することだったが、すべて棄却された」、「デザインと使用法を模倣して特許を侵害したというアップルの主張が法廷では認められることはなかったわけだ」と言った。アップルはサムスン電子のGalaxy SmartPhoneとGalaxy Tab、Tablet PCが、iPhoneとiPadのデザインと使用法などを模倣したと、9カ国の裁判所19ヶ所と貿易委員会にサムスン電子を相手に特許侵害訴訟をしてい る。

アップルの特許侵害主張が大部分受け入れられないことにより、2つの会社の法的攻防戦も新しい局面に入る雰囲気だ。直ちにアップルは デザインと使用法に重きを置いた特許侵害訴訟戦略をまた組まなければならない状況に追い込まれた。サムスン電子としては、特許侵害攻防の重点を通信関連技術の方に転換させて攻勢に出られるようになったのが成果だ。

ここにアップル側が一歩退きながら「出口探し」交渉が急速に進むとの予想も出ている。ちょうどアップルの最高経営者(CEO)が「頑固者」スティーブ・ジョブズから「南部のジェントルマン」と評されるティム・クックに変わったことも、出口探し交渉の可能性を高める要因だ。

一方サムスン電子は、ハーグ裁判所決定直後「直ちに抗訴する」との立場を明らかにした。これとは別にフォトプリッキング機能を他の方式で取り替えて、オランダ以外の国に物流基地を作る方法なども検討している。

ギム・ジェソブ記者 jskim@hani.co.kr
原文: 訳 M.S