原文入力:2011/08/07 20:27(912字)
イ・ジェミョン記者
短期間に1080ウォン台予想…安全資産 選好強ければさらに上がる展望
最近、世界経済沈滞の可能性が提起され為替レートが急上昇傾向に持ち直したのに続き、米国国債等級が降格されたことによりウォン貨劣勢(為替レート上昇)傾向はさらに強化されるものと見られる。専門家たちは今のようなグローバル資産市場の暴落傾向が続くならば為替レートは短期間に1080ウォン台まで上昇すると見通した。
ウォン-ドル為替レートは史上最大の貿易収支黒字、国内企業の実績好調、株価上昇などに力づけられ先月末には1050ウォンまで下がった。しかし、先週 米国の‘ダブルディップ’の可能性が提起され3取引日で20ウォン騰がり1067ウォンを記録した。
米国の信用等級降格がウォン-ドル為替レートに及ぼす影響は‘両面的’だ。観点により為替レート上昇要因となる事もあり、またその反対でもある。米国経済の基礎体力が弱まったという意味で見る場合、ドル貨幣価値の下落と直結しウォン強勢の要因になる。反面、米国の信用等級調整がグローバル金融市場不安を大きくする要因だという点においては安全資産選好心理から反対にドル貨強勢要因として作用する余地もある。
市場では当分ウォン貨劣勢の可能性がより高いと見ている。去る5日(現地時間)ニューヨーク差額決済先物換率(NDF)市場でウォン-ドル為替レートは1075ウォンまで上昇した。このようにウォン貨劣勢心理が優勢な状況だと、株価がさらに下がれば、為替レート上昇幅はより大きくなりえる。ある外国系銀行ディーラーは「金融市場のパニックは世界景気低迷の可能性を憂慮する投資家らの恐怖心理のため」とし「この場合、投資家は安全資産を求めざるを得ず我が国を含むアジア国家の通貨は下がりドル価値が上がる可能性が大きい」と語った。
イ・ジェミョン記者 miso@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/490748.html 訳J.S