原文入力:2011/08/07 20:43(1747字)
ハン・クァンドク記者
アジア証券市場 世界が注目
米 先週 金曜日 証券市場 400P 騰落幅…破壊力 予告
外国人ら 安全資産移動のために株式投げ売りしている模様
"国内市場の回復ははやいだろう" 追加下落は制限的 展望も
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‘ブラック マンデー’に対する恐怖の中で、8日に開場するアジア証券市場の動きに全世界が神経を尖らせている。 米国の信用評価機関S&Pが去る5日(現地時間)ニューヨーク証券市場締め切り後に米国国家信用等級の降格という未曾有の経済史的事件を発表したため、それがどの程度の破壊力を持つかを推定することが難しいためだ。
先週の金曜日、ニューヨーク証券市場は米国の雇用指標改善とヨーロッパ中央銀行(ECB)のイタリア・スペイン国債買い入れ予定の便りが伝えられたが乱調傾向を示した。特にダウ指数は米国信用等級降格のうわさが出回っては否認される迂余曲折を経て取引中に400内外の騰落を示しながら小幅上昇(0.54%)で締め切った。これに対して米国信用等級降格の破壊力を予告したという見解と、すでに市場は信用等級下落を反済みという観測が拮抗している。ドイツ、フランスなどヨーロッパ主要証券市場はこの日も下落傾向が続いた。
専門家たちは米国信用等級降格という悪材料が加勢し世界証券市場は一度は通過儀礼が避けられないと見ている。 全世界の証券価格を付ける基準点が消えたことにより金融市場が過渡期的混乱に包まれたためだ。
景気の側面でも米国雇用指標の改善を景気回復の信号と見るの時期尚早という反応だ。 ヌリエル・ルビニー ニューヨーク大教授は経済成長停滞と政策手段枯渇により米国経済が今後1年内に再沈滞に陥る可能性が半分以上あると展望した。
国内証券市場専門家たちは茫然自失の表情だ。 先週序盤に株価が急落した時にもまもなく反騰が来るとし低価格買収を薦めた証券会社は会話の門を閉ざした。8月KOSPIが2000まで下落しかねないと予測したいくつかの証券会社のリサーチチームも指数が1900台まで墜落して当惑顔だ。
有名な証券市場のベテランらも世界最大の経済大国 米国の国家信用等級が下落した初めての状況で自信をもって意見を出せずにいる。ただしグローバル資金移動が株式から債権、新興国から先進国へと加速化するという原論には異見がない。米国の信用等級が下がれば理論的に新興国金融資産の魅力が上がるのがセオリーだ。だが、現実は外国人が米国国債など安全資産に乗り換えるために韓国のような新興国株式を一番最初に売っている。
ハ・サンジュ前大宇証券リサーチセンター長は「米国国債の価格上昇は等級下落で国債発行物量が減るという予想と米国の景気鈍化の側面が共に作用しており、一般常識の目では理解し難い側面がある」として「米国国債の等級が大きく下がれば分からないが、少し落ちることは先進市場に大きな衝撃を与えないだろう」と分析した。
専門家たちは株式市場と相互影響を及ぼす債権と外国為替市場の流れに注目する必があると話す。外国人が株式に続き国債を買う規模を減らしたり純売却にで切り替わる危険を排除できないためだ。これまでは株式売却資金の一部は国内に留まっていたが、もしこれらの資金まで抜け出るならばウォン-ドル為替レートが急騰し、証券市場にブーメランとして影響する恐れがある。
国内証券市場の短期劣勢が続いても追加下落は制限的という展望も頭をもたげている。KOSPIが去る4日間に228.56(-10.52%)も下落し時価総額で128兆ウォンが失われたのに、それでもこれ以上 打たれる鞭が残っているだろうかという話だ。 ホ・ナムクォン 信用資産運用本部長は「先週は知らずに打たれたが、今は知って対応する局面だ。市場の回復は先進国より国内で早く現れるだろう」と話した。
ハン・クァンドク先任記者 kdhan@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/stock/490752.html 訳J.S