原文入力:2011/07/31 20:55(1517字)
キム・ウンヒョン記者
今月からラーメン・菓子・氷菓など‘オープンプライス’廃止
政府の‘昨年水準’要求に "誠意は見せねばなるまいが…"
8月からラーメン・菓子・アイスクリーム・氷菓類など4品目で‘オープン プライス’制度が廃止され、関連食品企業等が心痛に陥っている。今月中に該当製品に推奨消費者価格を再び付けなければならないが、最近になり政府が物価対策の一環で事実上 値下げを注文しており、どの水準に価格を定めなければならないかを巡り悩みが深まっている。
知識経済部は去る6月末 「値下げ効果は殆どなく便法価額上昇、価格偏差にともなう消費者混乱などを加重させる」という理由を挙げ4品目をオープン プライス対象から除外すると発表した。
オープン プライスとは製造者が販売価格を付ける推奨消費者価格制とは異なり最終販売者が価格を自由に決める制度で、去る1999年に家電と衣類などの品目に初めて導入された以後、適用対象を拡大してきた。これら4品目は昨年7月にオープン プライスを導入し1年1ヶ月後にまた廃止することになった。
企業等が悩む点は今春いっせいに主要製品の出庫価格を上げており、価額上昇分を推奨消費者価格にどれだけ反映させるかだ。去る4~5月の間、主要食品企業等は原価上昇などの理由を挙げ菓子と氷菓類の出庫価格を5~25%ほど一斉に引き上げた。セウカン(エビセン)1袋のコンビニ販売価格は800ウォンから900ウォンに、ワールドコーン(コーン入りアイス)販売価格は1500ウォンから1800ウォンに上がった。
最も簡単な方法は現在のコンビニ販売価格を推奨消費者価格として定めることだ。
オープン プライス施行以前にも割引販売を通じて売り値を下げた大型マートやスーパーマーケットとは違いコンビニは推奨消費者価格で販売してきたためだ。問題はすでにかなり上がっている現在の価格水準に合わせて推奨消費者価格を定めれば、それでなくても物価安定にこだわる政府の‘神経’を逆なでしかねないという点だ。
実際、知識経済部は先月22日、ロッテ製菓、農心、ヘテ製菓、オリオン、ビングレなど関連5社の経営陣を招請し、物価安定懇談会を開き業界の価格安定努力を注文した。事実上オープン プライスが導入される以前に昨年水準に合わせ推奨消費者価格を定めてくれという注文であるわけだ。
ある食品メーカー関係者は「新しく印刷に入る包装紙には推奨消費者価格を入れなければならないが、まだ価格策定できていない」とし「政府の物価安定意志はわかるが原材料価格値上がりなどの現実を勘案すれば価格引き上げ前の価格に戻すことは容易ではない」と話した。他のメーカー関係者も「政府の要請を負担に感じることは事実」としつつ「ある程度は誠意を見せなければならず出庫価格の引き上げ前に還元する場合、営業利益がマイナスに転じることが明らかで顔色ばかり伺ってもいられない状況であり悩ましい」と明らかにした。
ひとまず該当企業等は窮余の策として価格が印刷されていない既存包装紙が減少するまで待った後、一部品目から順番に価格表示を付けていく計画だ。
だが、今月からオープン プライスが公式廃止されただけに、企業等も今月中に新しい価格表示を付けた製品の一つ二つ程度は市場に出す可能性が高い。
キム・ウンヒョン記者 dmsgud@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/489821.html 訳J.S