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3500万ウォンの輸入車、修理費が4200万ウォン

原文入力:2011/07/26 20:38(1651字)
ファン・イェラン記者

輸入車占有率 10% 時代…サービスは足踏み
韓-EU FTA発効されても部品価格は以前のまま…修理費 国産車の3.5倍

←ある輸入自動車業者が釜山、水営区にある展示場で板金・塗装などの整備サービス業者をお披露目している。 釜山/ニューシス

ホンダのスポーツ実用差(SUV) ‘CR-V’2008年型を駆っているチェ・某氏は、最近‘修理費爆弾’に当たった。交通事故で車両の前部が破損し大田(テジョン)にあるホンダコリア サービス業者に修理を任せたが、見積もりが4254万ウォンと出てきた。CR-V新車販売価格は現在3290万~3790万ウォンだ。チェ氏は「腹(車両)よりヘソ(修理費)がより高くて話になるか」として不満をぶちまけた。ホンダ コリア側は「車両破損の程度、部品空輸費用などにより修理費が車両価格より多くかかる場合がたびたび発生する」と明らかにした。結局、チェ氏の車両は保険会社が取得し競売処分し、チェ氏は国産車を新たに購入した。

国内の輸入自動車市場が急速に膨張している。輸入車販売台数は5年間に2倍に増え、今年は史上初めて年間10万台を突破するものと見られる。内需市場占有率も10%を越える態勢だ。だが、部品価格や修理費などサービス満足度がこういう販売増加速度について行けないことが問題だ。

26日、保険開発院自動車技術研究所が調査した‘輸入車修理費支払い現況’を調べたところ、2009年一年間に損害保険会社11社が支給した1件当たり輸入車平均修理費は277万7000ウォンで、国産車(79万6000ウォン)より3.49倍高かった。

輸入車の修理費が高い最も大きな理由は、高い部品価格にある。外国に直接持ってくる純正部品の価格は関税と運送費用などが付加され現地より2倍程度に高くなる。特に去る1日、韓-ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定(FTA)発効によりヨーロッパ産自動車の部品関税(8%)がなくなったにも拘らず、企業等は以前の水準そのままの部品価格を申し受けている。メルセデス-ベンツコリアが今月から部品価格を平均4.6%ほど‘ちびりちびり’下げただけだ。輸入車企業等は部品販売で15~20%ほどのマージンを得ていると知られている。

国産車より高い工賃(人件)費にも‘バブル’が挟まっている。1時間整備する時に適用される工賃費の場合、輸入車では4万~5万5000ウォンであり、国産車(2万2900ウォン)の倍に達する。

ある輸入車整備所関係者は「輸入車の整備が国産車より難しいため」とその理由を説明した。 だが、消費者は輸入車業者や保険会社ごとに工賃費算定基準が‘好き放題’と指摘する。国産車とは異なり、輸入車公式整備業者は国土海洋部が公表する時間当り適正平均工賃率に従わない。その結果、どのディーラー社に修理を任せるかにより見積もりが千差万別に出てきたりもする。去る2月、金融監督院は修理費を膨らませた整備企業等を摘発することもした。

輸入車企業等もそれなりに代案を摸索中だ。ベンツコリアは輸入車業者の中で初めて保険会社とディーラー間で修理費標準情報を確認し正確な見積もりを出せるように支援する‘Audatex’というシステムを導入した。フォルクスワーゲンコリアも今年、販売増大よりは整備工場拡充に努めると明らかにした。

キム・ピルス大林大教授(自動車学)は「直営ディーラーを通じて寡占流通している部品供給先を多角化し、部品価格を透明に公開しなければならない」として「注文者商標生産方式(OEM)で国内で輸入車部品を生産する方案も考える必要がある」と話した。

ファン・イェラン記者 yrcomm@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/489150.html 訳J.S