原文入力:2011/07/20 20:28(1551字)
チョン・ヒョクチュン記者
KB・新韓金融 年度別 配当金推移
外換銀行に続き国民銀行・新韓銀行も1兆ウォン以上の配当 示唆
外国人が半分は持っていく
家計負債 1千兆ウォン時代
高い預貸マージンで収益
"手数料・貸付金利 下げるべき" 指摘
外換銀行が1兆ウォンに及ぶ分期配当を実施したのに続き、国民(KB)・新韓金融グループも高配当を示唆し物議をかもしている。利益中の一部を株主に戻すのは当然のことだが、グローバル金融危機を抜け出すや配当を真っ先に増やすという形に対する批判が提起されている。
国内金融グループはグローバル金融危機後、配当を大幅に減らした。2006年 1兆200億ウォンを割り振り‘高配当’論難を呼び起こしたKB金融は2008年には配当を行わなかった。新韓金融も配当金を2007年の6204億ウォンから2008年には2450億ウォンに減らした。
だが、今年 都市銀行の収益が大きく増加すると予想され金融グループは高額配当を検討している。 オ・ユンデ KB金融会長は最近 1兆8000億ウォン台の自社株売却と関連して「適切な投資先を探すことができなければ株主配当を検討することがありうる」と明らかにした。ハン・ドンウ新韓金融会長も1兆ウォン規模の配当を実施すると話した。これと関連してある金融グループ役員は 「株主らの高配当要求が高いうえに金融グループ株式が低評価されていて株主のために配当を高めざるを得ないということではないか」と話した。
チェ・ジョンウク大信証券アナリストは「都市銀行の第2四半期純利益は4兆7000億ウォンに達し、昨年同期より347.9% 増加するだろう」としつつ「4大金融グループの2011会計年度当期純利益は9兆8120億ウォンに達するだろう」と推定した。証券分析家らの推定配当性向(純利益に配当額が占める比重) 24%を適用すれば総額2兆3500億ウォンが株主に支給されるわけだ。外国人は持分の53%を保有しており、この内の1兆2400億ウォン程を手にすると予想される。
問題は銀行が例年より高い預貸マージン(貸出金利と預金金利の差)で‘地に足をつけて泳ぐ’方式で収益を出し配当をしているという点だ。
三星証券は国内銀行が今年第2四半期だけで利子収益と手数料収益で8兆ウォンを越える利益を出すと分析した。韓国銀行が集計した‘都市銀行預貸マージン推移’を見れば、預貸マージンは2009年12月(2.68%),2010年12月(2.85%),2011年5月(3.01%)等で継続的に上昇曲線を描いている。
家計負債が1000兆ウォンに達する状況で預貸マージンが0.1%だけ上げれば利子負担は1兆ウォン増える。庶民は雪だるまのように増えた利子をそっくり抱えさせられ、こうして銀行に入ったお金の相当部分が銀行株主らに渡るということだ。
これに伴い、銀行が利益の一定部分を顧客に戻さなければならないという主張が出ている。金利を調整するなり手数料を下げなければならないということだ。
チョン・ソンイン弘益(ホンイク)大教授(経済学)は「銀行が収益を割り振ることばかりに気を遣わず、自己資本の拡充と庶民貸出拡大、社会貢献活動などに活用する方案を模索しなければならない」と話した。 金融当局も主要金融グループに内部留保を増やす方式で資本拡充に出るよう注文した。
チョン・ヒョクチュン記者 june@hani.co.kr
原文: 訳J.S