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‘三星不正’大手術 予告…経営権掌握 加速化

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/482072.html

原文入力:2011/06/09 20:47(1733字)
キム・ジェソプ記者

"グループ全体に不正腐敗…他所も全く同じだ" 明らかにし
"職員急き立て不正させるのが一番悪い" 強調も

イ・ゴンヒ三星グループ会長が去る8日、三星テックワンでの役職員不正を問題にし社長を電撃更迭したのに続き、9日には 「三星グループ全体に不正腐敗が広まっている」と話すなど、不正清算意志を相次ぎ明らかにしている。
イ会長は9日、出勤途中に「三星テックワンで供応、わいろがあった」と話した。彼は続けて「三星グループ全体に不正腐敗が広まっているようだ」とし「他所の話をするのは何だが、他所も全く同じだ」と付け加えた。また、イ会長は「過去10年間、韓国が少しうまくいって安心したせいか不正腐敗現象が現れて心配だ」とし「この頃、この問題をしっかり取りまとめてみている」と明らかにした。「供応、わいろもあるが、部下の職員らを急き立て不正をさせることが一番悪い」と強調した。 先立って三星テックワンは監査結果を土台に社長更迭に続き役員8人を含め80人余りを解雇ないしは懲戒した。

イ会長は三星テックワン役職員が供応とわいろを受けたということなのか、与えたということなのかは明らかにしなかった。もし与えたとすれば、三星テックワンが軍に大砲や装甲車を納品する過程で不正があったという話となる。これは監査院監査および検察捜査対象だ。三星関係者は 「会長が‘自爆’するわけがあるか」として「会長が話した供応とわいろは三星テックワンの役職員が協力業者から受けたということで、これは不正疑惑で懲戒を受けた三星テックワン職員が大部分下位職ということにも現れている」と話した。

問題はイ会長が話したとおりならば、不正と非理が三星グループの各所に広がっており、且つ日常的になされているということだ。徹底した監査で不正と非理を犯しにくいという三星の既存イメージを完全に押し倒すことだ。三星系列会社のある役員は「国内営業を総括する業務を引き受けた後に帳簿を調べると一つも合わず、すぐに監査を請求したことがある」とし「管理の三星と包装されているが、実際には多くの不正と非理が存在するのが事実」と話した。それだけではない。Xファイル事件で明らかになったように三星自体が政官界を対象に最も活発なロビーを繰り広げてきた企業という点もまた浮上せざるを得ない。

イ会長はなぜこういう危険を甘受しながらも不正清算を強調したのだろうか。三星関係者たちの話ではイ会長は‘三星特検’以後、経営一線から退き弱まった組織掌握力を回復しようとしているということだ。経営診断チームを前面に出し組織規律をぐっとつかむ方法で第2のイ・ゴンヒ時代を開こうとしているという分析だ。

李明博政府の‘同伴成長’と‘公正社会’注文に対する‘他の方式’の肯定的回答という分析も出てきている。中小協力企業等に供応とわいろを受けた役職員らを一罰百戒することにより 「三星は中小協力企業等を困らせない」という印象を与えようとしているということだ。イ・ゴンヒ会長が三星テックワンを犠牲にして防衛産業関連企業を悪者視する李明博大統領の認識を変えようとしているという分析がそれだ。ある軍事評論家は「K-9自走砲などの不良と相次いでさく烈している軍需品納品不正のために防衛産業業者に対する李明博大統領の認識が良くない」とし「これを改善するために三星テックワンを示範ケースとした可能性もある」と話した。

三星内部には冷たい風が吹いている。遠からず‘司正’の刃が押しよせてくると予想して保身を図る様子だ。実際に三星は 「監査チームを強化し不正を根絶しろ」という会長の指示により未来戦略室経営診断チームを強化する作業を急いでいる。これに伴い、三星内ではどの系列会社が次の番で、どの系列会社社長が‘整理対象’という言葉が出回っている。

キム・ジェソプ記者 jskim@hani.co.kr

原文: 訳J.S