原文入力:2011-02-01午後09:41:22(1642字)
小麦粉・豆・とうもろこし、輸入値段 おさまる兆し見えず
豚・鶏・卵、口蹄疫影響 6ヶ月は続く見込み
新学期に入れば牛乳シーズン「需要に耐えられない」
輸入依存綿糸価格が跳ね上がり…衣料品も上昇圧力
キム・ウンヒョン記者
←旧正月以後の物価不安定品目
「最近のように政府から多くの資料を要請されたことはない。それだけ政府も物価を抑える手段を探すのが容易でないという意味だ」
ある製粉業界関係者の話だ。政府が全方向で物価安定に出ているが、旧正月以後の「風船効果」にともなう物価上昇を憂慮する声が高まっている。小麦粉、大豆、とうもろこしなど、最近1年間で50%以上値上がりした輸入原材料価格に、今年前半期もおさまる兆しが見られないためだ。
←長ネギ1束4000ウォン…かごに入れるのが怖くなる。1日午後、ソウル、麻浦区孔德市場のある商店で販売される主要野菜の値段が、去年の旧正月の最盛期より大幅に上昇している。 長ネギ一束4000ウォン、ハクサイ一個は4500ウォン。キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
今年の初めから値上げ説が流れた小麦粉は、昨年上半期1ブッシェル(国際穀物販売単位)当たり400セントだったのが、下半期に800セントまで高騰した。製粉業者らは、昨年上半期に買っておいた備蓄分で小麦粉を生産しているが、年末からは高い輸入小麦の原料比重が順次大きくなり、採算性が急激に落ちている。
CJ第一製糖は「国際穀物価額上昇にともない収益性が悪化して、昨年の営業利益が前年比20%以上減ったが、今年に入り、営業収支がさらに悪化している」と明らかにした。
それでもCJは加工食品やバイオ事業分野などで原価上昇分をある程度相殺することができる。
だが小麦粉生産のみ行う製粉業者は持ちこたえるのが難しい打撃を受けていると大騒ぎだ。小麦粉価格が上がると、製パン、製菓業者など加工食品業界全般に価格上昇圧迫が広がる可能性が大きい。
口蹄疫と鳥インフルエンザによる畜産品需給不均衡も、正月以後さらに深刻化する様相だ。
豚の場合、すでに卸売価格と小売価格が大幅に上昇しているが、畜産農家で個体数を増やし出荷段階まで育てる時間を考慮すれば、少なくとも6ヶ月以上は価格上昇が続くのは避けられないというのが業界の予測だ。
鳥インフルエンザの打撃を受けた養鶏業界も状況は似ている。
大手食品会社のプルムウォンの関係者は「産卵鶏の30%近くに感染が確認されて殺処分されたので、上半期はこのまま鶏卵価格が揺れ動くものと見られる」と話した。
牛乳も3月に学校の新学期に入ると、口蹄疫の影響がさらに具体的に現れる見込みだ。
国内最大牛乳生産業者であるソウル牛乳の牧場全体で育てている乳牛14万頭の内、今までに1万頭ほどが口蹄疫で殺処分された。ソウル牛乳の関係者は「シーズンの5月から7月まで200ml製品が1日900万個程度出荷されるが、今の飼育頭数では需要を満たすことはできない」として「短期間に回復できない打撃ということがさらに問題」と明らかにした。
価格上昇圧迫は食品業界から消費財全体へ拡大するところだ。特に綿素材衣類製品の場合、一部業者が2~3月中に新製品価格を15~20%上げる予定だ。 ほとんど全てを輸入に依存する綿糸が最近1年間で30~50%上がったためだ。ある下着メーカー関係者は、「今年2月に輸入原糸価格が大幅に高騰するとのことで、去年の秋価格であらかじめ中国などの原糸生産業者に注文をしておいたが、供給量があまりにも不足しており、さらに価格を調整しなければならない状況」と話した。
キム・ウンヒョン記者 dmsgud@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/461785.html 訳M.S