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エジプト 通関手順中断…バイヤー交信途絶…

原文入力:2011-01-31午後10:34:13(1387字)
輸出の道 一時的マヒ 現地工場 稼動中断
現地職員・駐在員ら待避 デモ長期化すれば余波拡大

チョン・ウンジュ記者、チェ・ジョンフン記者、キム・ギョンナク記者

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国内企業 被害は?
エジプトで反政府デモが広がる中で エジプト輸出前線に赤信号が点くなど国内企業に及ぼす波紋も大きくなっている。 官公庁が門を閉めたために輸出入通関が適時になされず、現地に進出した企業等は工場稼動を止める事例が増えている。

エジプトは中東圏でアラブ首長国連邦(UAE)とイラン、サウジアラビアに次ぐ我が国4番目の輸出市場だ。 31日KOTRA資料によれば、昨年 国内業者1650ヶ所が自動車部品、船舶、合成樹脂など22億4000万ドル(約2兆5000億ウォン)相当をエジプトに輸出した。 昨年の直接投資額は1億5000万ドルと集計された。

だが、今回の事態で通関手続きが全面中断された状態だ。 去る25日からはインターネットを通じた通信手段まで遮断され、バイヤーと連絡が切れた状態だ。従業員400人が働く生産工場の稼動を中断したLG電子は 「エジプト政府がインターネットを全て遮断し、現地と連絡がつかなくなったとと言っている」 と明らかにした。工場は首都カイロから北東に150km離れており、今のところ被害はないが、略奪に備えイラク軍隊と現地職員らが警戒勤務に立っているとLG電子は伝えた。LG電子はこの工場でブラウン管TVとフラットパネルを生産し中東・アフリカ地域に供給してきた。 したがって今回の事態が長期化すれば中東地域全体で企業活動が支障をきたすと憂慮している。

三星電子の場合、現地に生活家電と携帯電話販売支店を置いているが、身辺安全問題から駐在員は家で仕事をし家族は撤収を始めており、支店機能が事実上麻痺した。 現在、エジプトに進出している国内企業は法人3ヶ所、連絡事務所16ヶ所、同胞直接投資12ヶ所など計36ヶ所だ。

建設会社らの建設・プラント事業も支障をきたしている。 21億ドル規模の精油施設建設工事を受注したGS建設は職員10人余りを急遽帰国させることにした。 ただし着工が来年に予定されており、今回のデモで直ちに工事日程が遅れることはない展望だ。 三星物産建設部門もカイロ支社駐在員をまもなく撤収させ、現地職員だけを残すことにした。 現代自動車はカイロにあるアフリカ地域本部をすでに臨時閉鎖し、駐在員らを中東地域本部のあるドバイに移動させた。

同胞が運営する現地製造業者も危機を迎えた。 ポリエステル織物製造業者である ‘マイダス’ は現地従業員の30%以上が出勤しない状況であり工場稼動中断を検討中だ。 KOTRAはエジプトと取り引きしてきた国内中小企業らに「まずバイヤーらとの連絡網を確保することに注力し、事態が長期化する場合には代替市場を発掘する方案も考慮しなければならない」 と助言した。

チョン・ウンジュ、チェ・ジョンフン、キム・ギョンナク記者 ejung@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/461619.html 訳J.S