原文入力:2010-11-01午前09:27:47(1001字)
半導体など 先端製品 必須素材
"加工製品 供給支障に備えなければ"
キル・ユンヒョン記者
世界資源葛藤の火種を点けた稀土類とは何か?
稀土類は地殻内に極少量 含まれた金属を意味する‘希有金属’の一種で、ランタン系列の15ヶ元素(原子番号57~71度)とスカンジウム、イットリウムを合わせた17ヶの元素を意味する。これら元素は他の金属には現れない特有な性質のためにテレビ、PDPのような‘蛍光体’、半導体やディスプレーに使われる‘研磨材’、電気自動車と風力タービンに使われる‘永久磁石’等の原料として使われる。使われる量は多くないが一部先端産業製品の必須素材として使われるので‘鉱物界のビタミン’と呼ばれもする。
我が国が中国から輸入する稀土類半製品・完成品は2007年6011t、2008年4104t、2009年2656t等と毎年減る傾向だ。
これに比べ稀土類を加工した化合物・半製品と永久磁石の輸入は急増している。そのために韓国鉱物資源公社は「中国の輸出制限により直ちに我が国の企業等が被る損失は大きくないが、加工製品の供給支障による2次衝撃に備えなければならない」と話す。
我が国は稀土類を全面的に輸入に依存しているが、今年の国政監査で備蓄量が多くないと知らされ、大きな論難がおきた。国内稀土類備蓄目標量は国内需要量の2ヶ月分の1164tなのに比べ、現在の備蓄量は0.2日分の3tに過ぎない。その他にクロム(7.6日),モリブデン(11.3日),タングステン(47.7日)等、他の希有鉱物の備蓄量も少ないほうだ。
論難がおきるや知識経済部は去る15日、稀土類を4次海外資源開発基本計画に含ませ重点管理することにした。また、2016年までにクロム・モリブデンなど希有金属8種の備蓄量を7万6000t水準に高める計画だ。我が国は有煙炭、ウラニウム、鉄鉱、銅、亜鉛、ニッケルを6大戦略鉱種に指定しているが、稀少金属自給率は10%にも至らない状態だ。
キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/446439.html 訳J.S