欧州証券市場が史上最高値を一斉に更新した。英国、ドイツ、フランス、イタリアの証券市場の代表指数とユーロ・ストックス50指数は18日、史上最高値を記録。米国のドナルド・トランプ大統領の関税戦争にともなう悪影響の憂慮はあるが、ロシア-ウクライナ終戦のための各国の動きが活発になり、防衛株を中心に上昇傾向が広がった影響だ。
欧州を代表する12カ国の50の優良銘柄で構成されたユーロ・ストックス50指数は18日、前取引日より0.48%高い5519.83で史上最高値を更新した。ユーロ・ストックス50は2月だけで4.4%上昇し、昨年末比では12.7%上昇した。
英国のFTSE100指数は0.41%、ドイツのDAX指数は1.26%、フランスのCAC40は0.13%上昇した。いずれも史上最高値だ。イタリアのFTSE/MIB指数も0.92%上昇し、最高値の列に加わった。
欧州証券市場ではこの日、防衛および航空・宇宙企業関連株が4%近く急騰した。防衛関連株は2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻した後、倍以上に跳ね上がった。ロイター通信は「ウクライナ紛争が解決されれば消費者の信頼向上、エネルギー価格下落、金融条件緩和など欧州に肯定的な成長動力を提供できる」というアーレン・キャピタル・マネジメントのブルーノ・シュネラー常務理事の言葉を伝えた。
ロシア-ウクライナ終戦に向けた交渉の足取りは早まっている。米国とロシアの代表団は18日、サウジアラビアの首都リヤドでウクライナ戦争を終息させるための交渉を進める予定だ。これを控え、欧州主要国の指導者らは17日(現地時間)、フランス・パリに緊急に集まり、平和維持軍の派兵案などについて話し合った。