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公企業 借金 200兆ウォン 超える

原文入力:2010-04-08午後08:32:58(1346字)
昨年末 211兆7千億…前年より20.6%増
国策事業推進などが影響…国家財政 負担憂慮

ファン・ボヨン記者

←年度別公企業借金推移

公企業の借金が昨年200兆ウォンを越えたことが分かった。公企業の借金は公式国家債務には含まれないものの、公企業自らが耐えられない水準に達する場合には実質的に国家財政に悪影響を与えかねず‘影の借金’と呼ばれる。

8日、今年公企業に指定された22ヶ所の昨年決算実績暫定値を見れば、昨年末の借金総額が211兆7000億ウォンとなり、2008年末175兆6000億ウォンより36兆1000億ウォン(20.6%)増加した。公企業の借金が200兆ウォンを突破したのは今回が初めてだ。公企業別に見れば、仁川港湾(208%)と釜山港湾(130%)の借金増加率が100%を上回り、鉱物資源公社(72%)と住宅保証公社(53%),石油公社(58%),水資源公社(53%)等も平均値に比べ増加率が高い。

負債比率は2008年の132%から昨年は152%へ20%高まった。特に土地公社と住宅公社の統合法人である韓国土地住宅公社(LH)の負債比率は524%まで暴騰した。これら公企業の資産は昨年の350兆5000億ウォンで一年前より42兆2000億ウォン(13.7%)増えた。また当期純利益は2兆3000億ウォンであり前年より450%増加したが、2008年に5000億ウォンを下回ったことにともなう基底効果が大きい。毎年4兆~5兆ウォン水準を維持してきた2004~2007年に比較すれば半分程度の水準だ。

公企業の借金は最近数年間で急速に増えている。企画財政部が集計した2004~2008年の公企業(全体24ヶ所基準)借金推移を見れば、年平均増加率が20.6%に達する。2004年には公企業の借金は83兆8000億ウォンであり100兆ウォンを下回っていたが、2006年(119兆ウォン)に100兆ウォンを越えた以後、毎年増加幅が大きくなった。こういう借金増加は政府の国策事業推進と原材料価格上昇にともなうエネルギー公企業らの損失が複合的に反映された結果だ。

政府も公企業借金の急速な増加を憂慮し管理強化方案の用意に出た。財政部関係者は「借金増加とともに資産も同時に増加しており、今後の財政負担につながる憂慮は低い」としつつも「公共機関財務現況に対するモニタリングを強化し中長期的管理方案を用意するために検討している」と話した。先月には国際信用評価社ムーディーズ関係者たちも韓国政府との例年協議で公企業借金規模などに高い関心を見せたと分かった。

コ・ヨンソン韓国開発研究院(KDI)先任研究委員は「政府の政策的要求による借金増加事例と石炭公社のように慢性赤字に苦しめられ構造調整が必要な事例など、類型別に公企業借金増加に対する綿密な分析と対応方案樹立が必要だ」と指摘した。

ファン・ボヨン記者 whynot@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/415136.html 訳J.S