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無限リンクはないが活字の魅力が入っている

原文入力:2009-10-19午後08:39:24
[先ずは使ってみました]電子本端末機‘ストーリー’

ク・ポングォン記者

←電子本端末機‘ストーリー’

1ヶ月余りアイリバーが出した電子本端末機‘ストーリー’(写真)を使ってみた。米国行の飛行機でアマゾンKindleで読書する人々を見て電子本で読む感じが気になっていたところだった。

初めて手にとり使おうとすると、不便な点が多かった。本一冊の重さである284gだが、画面は横9.1㎝,縦12.3㎝で以前の三中堂文庫版より若干小さかった。その中に単行本の大きさの本が入ると活字が小さくなり読みにくかった。活字を大きくすることはできるが、そうすると画面が切り取られる。

ノートブック画面と異なり電子本は画面にバックライトがなく暗いところでは読めない。白黒画面でタッチスクリーン機能もない。反応速度も遅い。次頁に移動すればページをめくるように‘のそのそ’変わる。こういう特性は電子インクの技術的特性のためにKindleをはじめとする電子本端末機らが持つ共通点だ。

操作性に慣れて画面に目が適応して見たら使用頻度が増えた。金裕貞の短編小説を出勤途中に読み、帰途には尹東柱の詩選集に含まれた作品を読みながら通った。使ってみると電子本はLCDのような電子端末機と比較するのではなく紙の本と比較をしなければならない製品だということが分かった。

白黒の電子インク画面は単調だが、絵より内容に視線を集中させ思索へと誘う本の機能を立派に遂行した。陽光が照りつける野外でも本のように読めるし、読んだところを表示しておき探してみることもできた。ePubをはじめhwp,txt,doc,pdfなど多様なファイル形式に対応し外装メモリーも使うことができる。ハングルとPDFになった論文や資料を入れて持ち歩いて読むと、便利ですっきりしていた。

教保文庫が提供する電子本コンテンツを購入し使え、数百冊の本を入れた後に一度充電すれば9000ページまで読むことができる。MP3プレーヤー機能もありqwertyキーボードを備えており、メモ帳として使える。無線LAN(wifi)機能がなくPCとケーブル連結しコンテンツをダウンロードしなければならないのは大きな不便だ。 価格は34万8000ウォンだ。

←動画も出てこずインターネットもできない白黒活字表示装置だが、使ってみるとそれが電子本の特性だという気がした。光る映像と無限のリンクの代りに活字が導く神秘な感性と物静かな思考の世界に出会うことができるデジタル コンパニオンであるためだ。

ク・ポングォン記者starry9@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/382759.html 訳J.S