本文に移動
全体  > 経済

1分期 金融圏 ‘実績異変’…順位 地殻変動

原文入力:2009-05-25午後07:31:51
SC第一銀行 純益, びりから1位に…派生商品利益大きく
損保社純益, 自動車運行減り生保会社初めての追い越し

キム・スホン記者

←主要銀行純利益

国内外金融危機の余波で銀行と保険会社など金融圏で ‘実績異変’ が続出している。銀行側では昨年1分期 8ヶ主要銀行中で純利益順位がびりであった所が今年1分期には1位に上がり、生命保険会社側では10年ぶりに純利益1位業者が変わった。
また昨年の全体損害保険社の年間純利益が初めて生命保険会社より多かった。こういう状況は一部金融会社らが派生商品投資で大きい利益を出したり、過度な国外投資によって大規模損失をこうむるなど主に一回性要因のためだが、危機状況に備えたリスク管理の重要性を悟らせたという指摘も出ている。

■SC第一銀行 予想外 純利益1位
SC第一銀行は今年1分期2111億ウォンの純利益を上げ、全銀行圏あわせて最高の実績を記録した。金融危機以前の昨年1分期におさめた純利益(1398億ウォン)より51%増えた規模だ。昨年1分期ぼSC第一銀行の純利益が8ヶ都市銀行中で最も少なかったということを勘案すれば予想外の善戦だ。特に前年同期に比べ、今年1分期純利益が増加した銀行はSC第一銀行唯一だった。

SC第一銀行側は良い実績をおさめた背景について、企業の現金管理サービス,証券管理および決済サービス部門で高い利益を上げたと説明する。だが実績上昇に最も多く寄与した部門は変動性が非常に大きい派生商品取り引きで収めた利益だ。全体営業収益中で派生商品関連利益が93%も占めるほどだ。貸し倒れ引当金積み増しが少なかったことも純利益増加に大きく寄与した。国民・新韓・ウリ・ハナなど4大都市銀行が今年1分期に3千億ウォン~6千億ウォン規模の貸し倒れ引当金を積み立てしたのに比べ、相対的に企業貸し出し規模が少ないSC第一銀行の積み立て額は1030億ウォンに過ぎなかった。

■損保社純利益, 初めて生保会社を上回る
22ヶ生保会社の2008会計年度(2008年4月~2009年3月)純利益が6172億ウォンで前年より70.7%減った中で、新韓生命は純利益(1482億ウォン)とむしろ10.4%増えた。これに伴い純利益順位も4位から2位に上がった。

新韓銀行関係者は「徹底したリスク管理と優良資産中心の投資多角化で投資利益が増え、保証性保険中心の販売強化で保険営業利益も増加した」と背景を説明した。生保業界純利益順位1位も10年ぶりに三星生命から教保生命に変わった。教保生命は2008会計年度に前年より32.7%減少した2916億ウォンの純利益を出した。

反面、三星生命は国外債権投資の損失規模が大きく、貸し倒れ引当金を3491億ウォンも積んだために純利益が前年より84.2%減った1130億ウォンに止まった。

29ヶ損保社の2008会計年度純利益は計1兆3119億ウォンで前年より21.8%減った。だが保険会社が純利益を出し始めた2001会計年度以後初めて生保会社の純利益規模を越えた。これは経済危機で生命保険は新規契約が減り解約が増えたが、損害保険は景気低迷で自動車運行が減り自動車保険損害率(保険料収入対応保険金支給比率)が低くなり国外投資資産規模も損保社が生保会社より小さかったためと解説される。

キム・スホン記者minerva@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/356897.html 訳J.S