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三星 “新種”-LG “格好だけ” 気力の戦い 熾烈

原文入力:2009-04-21午前09:40:34
LED TV 神経戦…携帯電話・LCDも激突
‘LG 躍進に三星 牽制心理 発動’ 解釈

キム・フェスン記者

三星電子とLG電子の神経戦が尋常でない。主力製品の国内外マーケティングと供給網市場などをめぐって最近先鋭化した ‘対立’ が頻繁に起こっているためだ。

最近、二企業間の葛藤が最も尖鋭なところは‘LED(発光ダイオード)テレビ’市場だ。去る3月にLEDテレビを先に出した三星は「新種の誕生」として連日マーケティングに総力を傾けている。高付加価値製品を先行獲得した後、初期に需要を触発し競争会社の追撃を締め出すという布石だ。しかしLG側は「光源だけをLEDに変えたLCDテレビを三星が誇大包装している」としてこき降ろしている。既存光源の蛍光灯(CCFL)に比べ画質が大きく異ならず価格が高いだけということだ。

これに対し三星は「核心部品と製品開発に遅れをとったLGが足払いをかけている」として激怒する。実際にLGは自社生産能力がないLEDモジュールの確保に手こずったためにLEDテレビの発売が今月末に遅れた。偶然にも国内唯一のモジュール生産業者である三星電気に依拠しなければならない状況でLGが物量不足に苦しめられ一時 ‘三星電子外圧説’ が出回りもした。しかし三星電子関係者は「LGの部品難は爆発的な市場需要をきちんと予測できなかったことが主な理由だが、誰かの意図が込められた政治的解釈をまき散らした」と一蹴した。

携帯電話市場を巡っても見えざる神経戦が激烈だ。例えばLGが「国内携帯市場占有率が30%を越えた」と発表すれば。まもなく三星が「北米市場で不動の1位を占めた」として正面対抗する形だ。最近では三星がLCDパネルを独占供給してきたソニーを相手に、LGディスプレーがラブコールを送り、また別の葛藤の火種になっている。政府が ‘大企業間共生モデル’ として推進してきたLCDパネル交差購買は事実上水泡に帰した状態だ。

なぜそうなのか?
業界では両企業を率いる ‘チェ・ジソン(三星)-ナム・ヨン(LG)’ の似たモノ指向から始まった ‘必然的葛藤’ という解釈が出ている。両者とも効率と成果を重視し、マーケティングを前面に出す指向なので互いに ‘競争する地点’ が似ているということだ。ある大企業の戦略担当役員は「特に経営環境が不確かで市場競争が激しい状況なので ‘小さい勝負所’ にも敏感に反応するようだ」と話した。不況期にも関わらずLGが相対的に良好な成果を出し、三星の ‘牽制心理’ が大きくなったためという分析も出ている。実際、三星電子は今月中旬に国内市場担当役職員らを本社に呼び集め ‘国内でLG電子との二強構図を打ち破れ’,‘三星の販売量がLGの2倍になるようにしろ’ という内容の教育を実施した。外国為替危機以後、優位を占めた三星が「1位と2位の戦略は違う」として、LGの歩みに関心を持たなかったことに照らしてみれば異例的な注文だ。 キム・フェスン記者honesty@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/350852.html 訳J.S