本文に移動
全体  > 経済

アップル新製品‘iPhone5’三星(サムスン)核心部品 除いた

原文入力:2012/09/06 23:08(1618字)

←iPhone4

メモリー・LCD・バッテリーなど他業者製品へ代替
"アップルが使わなかった"  "三星(サムスン)がくれなかった"
‘主導権く争い’交錯した評価

 全世界的に特許訴訟戦を行っている三星電子とアップルの部品取引が大幅縮小されたことが確認された。 アップルは昨年、三星から半導体・液晶表示装置(LCD)等のモバイル機器部品を年間10兆ウォンほど買い入れたが、発売を控えた新製品iPhone5にはスマートフォンの頭脳と呼ばれるアプリケーション プロセッサ(AP)のみ三星電子から供給を受けたことが確認された。

 6日、複数の業界関係者の話を総合すれば、アップルは来る12日に公開するiPhone5の初期生産量に三星電子のメモリー、三星ディスプレイのLCD、三星SDIのバッテリーなどを使わなかった。 三星電子の事情に精通して居るある業界関係者は「三星電子と三星SDI等が別の企業等と共に協力業者に選ばれたりしたが、iPhone5初期生産量には三星側からの納品がなかった」と語った。 世界最高水準の品質と言われる三星電子のメモリーをアップルが使わないのは今回が初めてだ。

 代わりにアップルはNANDフラッシュ モバイルDラムなどメモリーチップはSKハイニックスと日本のエルピーダ・東芝などから、LCDはLGディスプレイとジャパンディスプレイから、バッテリーは日本のサンヨーと中国のATL等から調達したと伝えられた。 アップルはAPだけを三星電子から納品された。 当初台湾TSMCに注文したが収率(原材料投入対比完成品比率)が合わず、三星電子の部品を使うことが避けられなかったと知られた。

 三星電子とアップルの特許訴訟戦のために取引縮小ないし断絶がすでに予想されていたが、電子業界は驚くべきことという反応だ。 業界ではアップルが三星を捨てたという見解と、三星がアップルに納品を拒否したという見解が交錯している。 業界のある関係者は「アップルが三星電子と敵対的関係にあってもメモリーやAPのような核心部品は三星の品質が飛び切り優れているため使わざるを得ないのに、三星のメモリーを使わなかったということは驚くべきこと」とし「アップルは代替可能な三星部品はすでに他企業へ購買先を変えて久しい」と話した。 反面ある証券アナリストは「アップルがまともな価格を認めず三星電子が先にアップルへの納品を敬遠したと理解している」として「三星電子側では特許訴訟などで関係が悪化し、‘我々の部品なしで一度作ってみなさい’という雰囲気」と伝えた。

 三星電子とアップルの取引縮小の影響が三星電子に及ぼす影響についても見解が分かれる。 取引縮小をアップルが主導したという側では、アップルとの取引縮小がそっくり三星電子の打撃につながると見ている。 半導体業界関係者は 「三星電子の昨年1分期売上の中でアップルとの取引が占める比重が6%ほどになるが、直ちにこの部分は損害として作用するだろう」と話した。

 だが、三星電子は損をすることがないという分析も出ている。 あるアナリストは 「三星電子はNANDフラッシュなどメモリーとAPを自らが生産するスマートフォンとタブレットなどに使うにも不足する程にスマートフォンがよく売れているので、アップルに売らなくても自ら消化することが十分に可能だ」として「アップルが適正価格を提示しても敵対的関係のために納品できないことがありうるが、価格がまともでないなら納品する理由がない」と説明した。

キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/550624.html 訳J.S