原文入力:2012/07/26 19:55(1433字)
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ユン・ジョンオ蔚山、北区庁長インタビュー
建築許可差し戻し 職権乱用で起訴
ユン庁長 "法に基づく行政処分"
地域商人ら 救命対策委 構成
"路地商圏と庶民経済を生かすために推進してきた努力がコストコ一つで水の泡になりかねなくとも許可すると言うのですか?"
ユン・ジョンオ(49・写真)蔚山、北区庁長は26日、米国系倉庫型ディスカウント売場であるコストコ、蔚山店の建築許可を差し戻したことと関連して検察が自身を不拘束起訴したことに対してこのように反問した。 彼はコストコ、蔚山店を 「蔚山はもちろん慶州と梁山の地域商圏まで一度に飲み込む‘恐竜’のような存在」と説明した。
18万人余りが暮らす蔚山北区には大型マートがすでに4ヶ所もある。 4万5000人当り1ヶ所ができたわけだ。 コストコまで入れば3万6000人当り1ヶ所になる。 全国平均が15万人に1ヶ所、蔚山平均が7万5000人に1ヶ所であることに比べてはるかに多いことで、人口対比大型マート比率が全国最高水準だ。
このような理由でユン区庁長は2010年8月、珍庄(チンジャン)流通団地事業協同組合が初めてコストコ、蔚山店の建築審議を申請した時、二ヶ月余りの検討の末に申請を差し戻した。 以後、彼は蔚山市行政審判委員会が許可しろと決定してきたが、同じ理由で昨年6月と8月に繰り返し許可申請を差し戻した。 しかしコストコ、蔚山店は昨年8月末、行政審判委から直接許可を受けて現在竣工を控えている。
ユン区庁長は珍庄流通団地組合の告訴で去る5月9日蔚山地検で一回調査された後に先月27日起訴された。 行政審判法を犯し職権を乱用して権利行使を妨害したという容疑であった。 自治団体長が固有業務である建築許可と関連して起訴されたことは非常に異例的だ。
統合進歩党所属であるユン区庁長は「住民の暮らしをあまねく見回し責任を負う自治団体長の立場で法で保障された手続きと権限により行政処分をしただけ」とし「行政審判委の直接処分(建築許可)を通じて当事者権益もすでに救済されたのに、職権乱用と権利行使妨害だとは理解できない」と抗弁した。
ク・ポンジン当時蔚山地検次長検事は 「行政庁は行政審判委の決定に従わなければならないという行政審判法規定に2度も反した明白な違法」とし「6ヶ月程度、告訴人と合意する時間を与えたにもかかわらず合意できず起訴することになった」と話した。 ユン区庁長の弁護を引き受けたソン・チョルホ弁護士(前国民苦衷処理委員長)は「流通産業秩序と中小商人保護という公益目的の大きな枠組みで苦心の末に行った団体長の行政行為に対して刑事責任を問うのは問題だ」として「ソウルと地域を合わせて20人余りの規模の共同弁護団を設けて裁判に備える」と明らかにした。
地域中小商人はもちろん、セマウル運動協議会など保守と進歩を網羅した141の地域団体と17人の前・現職地方議員も最近ユン区庁長救命対策委員会を設けて検察庁舎前で1人示威と嘆願署名運動などを行っている。
蔚山/シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/544440.html 訳J.S