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"貨物連帯 ストライキ労働者にも協同組合が代案"

原文入力:2012/06/29 14:06(1602字)

←チョン・ジェドン協同組合研究所理事長

[99%の経済] チョン・ジェドン2012世界協同組合の年 韓国組織委員長
小規模消費者・生産者 多くの産業が
信頼を土台に協同組合作りに適合
タクシー・宅配・貨物‘労働者組合’可能

"貨物連帯ストライキ労働者にも協同組合が良い代案になりえる。"

 27日午後、国内の協同組合研究をリードしているチョン・ジェドン2012世界協同組合の年 韓国組織委員長に会った。 世界協同組合の年をむかえて7月初週に開かれる国内協同組合週間行事を忙しく準備している彼に‘なぜ、今協同組合’なのかを尋ねた。

-協同組合基本法が12月1日に発効される。その意味は何か?

"5人以上集まりさえすれば自由に協同組合を作れるようになった。社会全般的に協同組合が広がることができる制度的軸が用意されたのだ。 全般的な法体系が追随できていないなどの不足点も多い。"

-協同組合は‘資本調達困難’等の短所もある。 なぜ協同組合をしなければならないのか?

"協同組合は資本が労働を働かせるのではなく、労働が資本を働かせる企業だ。 もちろん株式会社より資本調達が難しく、民主的運営をしているので意志決定が遅いという短所がある。 だが、そのような短所は社会的連帯投資、内部留保、協同組合複合体の活性化などで補完している。 最近グローバル経済危機が近づくと資本主義企業らは投資と雇用を減らしたが、協同組合は雇用を維持して安定的に成長する姿を示した。"

-協同組合を作って進めるのに適合した事業分野は何か?

"小規模消費者や小規模生産者が多くならざるをえない産業が、協同組合を作るのに適合している。 また、情報の非対称性が高い分野も有望だ。 医療、育児、親環境農食品分野などで協同組合をすれば、生産者と消費者間の信頼を培うことができる。 高い熟練度が必要でなく労働費用の多くかかる地域内バス、タクシー、宅配、リサーチ サービスなどの分野は労働者協同組合をたてることができる。 最近ストライキに立ちあがった貨物連帯労働者も貨物運送協同組合を作るなら現在の難しい状況を克服できるはずだ。 伝統市場、自営スーパー、飲食店も協同組合的フランチャイズシステムが作動しうる部門だ。"

-協同組合もやはり‘株主を組合員に変えた閉鎖的利潤共同体ではないか’という批判がある。

"協同組合は経済的弱者が自身の権利を守るために考案された制度だ。 議決権も出資配当も制限される。 少数の株主が自身の利益を守るために協同組合を作るのは株式会社をするよりさらに不便だ。"

-私たちの経済がすでに寡占状態に入り込んだだけに協同組合基本法制定の効果が大きくないという懐疑的見解もある。

"自動車や冷蔵庫の製造協同組合を作ることは難しいだろう。 だが、庶民に必要だが営利企業が事業をしない領域が多い。 また、情報非対称性が高い分野、例えば自動車整備や医療、有機農食品などは今からでもいくらでも協同組合企業が成功できると見る。 カナダに人口の10分の1が加入した登山装備協同組合がある。 我が国もアウトドア製品のバブルがとりわけ大きいが、協同組合式で事業をすれば良くなるのではないだろうか?"

-7月初週の協同組合週間にどんな行事を準備しているか?

"37個の民間団体が中心となって、政府・ソウル市などと共に多様な体験行事とシンポジウム、コンサルティング、展示行事などを準備している。 協同組合の底辺が広がる契機になることを願う。"

文・写真チェ・ヒョンジュン記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/540134.html 訳J.S