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食品流通も大企業‘活発’…SSM論難 再燃するか

原文入力:2012/06/24 20:56(1722字)

←全国流通商人連合会 光州支部と中小商人興し光州ネットワーク所属会員300人余りが去る21日、光州市西区、楓岩地区、大象ベストコ楓岩店前で集会を開き、大企業の食品流通業からの撤収を要求している。 中小商人興し光州ネットワーク提供

大象・CJなど全国各地に支店
路地裏トッポッキ店まで直接納品
零細商人ら "低価格攻勢に危機"
事業調整申請 16件…解決は1件

"金のある大企業が路地裏商圏まで奪い取ろうとしている。零細業者は死ねというのか…"

 去る22日朝7時30分、光州(クァンジュ)広域市、西区、楓岩地区にあるテフン食品のキム・マングム(57・女)代表はお客さんに食品を渡しながらこのように話した。 キム代表は「昨年4月(株)大象の子会社である‘大象ベストコ’楓岩店がすぐそばの建物に開店した後、売上が20~30%減った」と話した。

 大企業が小規模飲食業所に醤油・味噌・コチュジャンなどを直接納品する食品流通業にまで進出して零細商人が反発している。

 全国流通商人連合会光州支部と中小商人興し光州ネットワークは去る21日300人余りが参加した中で大象ベストコ楓岩店前で大象の食品流通業からの撤収を要求する集会を開いた。

 キム・ヨンジェ中小商人興し光州ネットワーク執行委員長は「大象ベストコが2010年、角化洞(カクファドン)にシンダムル流通という名前の売場を4月1日に楓岩店と共に大象ベストコ支店に変更して営業している」と話した。 角化洞農産物センター近隣のハンミ商会キム・ギョンホ(59)代表は「大象側が辞表を出した職員を‘雇われ社長’として前面に立て営業を始め、看板を変えた」と話した。 京畿道(キョンギド)、水原(スウォン)流通連合会所属会員200人余りも去る5日から八達区(パルダルグ)、牛満洞(ウマンドン)の大象ベストコ水原支店売場前でテント座り込みをしている。

 大企業の立場からは食品流通業は実質的な競争なしに市場を蚕食できる事業領域に選ばれる。 食品小売流通業はまだ中小企業適合業種に指定されていない状態だ。 (株)大象は2010年2月に設立した子会社、大象ベストコを通じて全国40ヶ所余りに支店を出した。

 CJグループのフレッシュウェイは2009年からフレッシュワンという卸売業者に持分を投資し、中小型食品流通業に進出した。 CJフレッシュウェイは京畿2ヶ所、光州、河南産業団地内1ヶ所、大田(テジョン)1ヶ所など全国4ヶ所に大規模広域物流センターを置いている。

 零細食堂に食材料を配達したり小さな店舗で食品を売る全国5000余の零細商人は大企業の大量・低価格攻勢で危機を迎えていると吐露する。 イ・ドンジュ韓国流通商人連合会室長は「大企業が卸売流通(総販・代理店)に留まらず食堂やトッポッキ店などにまで食材料を直接納品している」として「1~5人規模の零細食品納品業者に従事する60万人余りの生計を脅かす行為」と反発した。

 零細食品流通業者は事業調整で対抗している。 中小企業庁の集計結果、食材料流通業と関連した事業調整申請は2011年8月に初めて受けつけられた後、光州・水原・全州・大邱・原州・益山など全国13地域で16件を申請した。 この内1件(CJフレッシュウェイ安養(アンヤン)店)だけが解決され、調整中の15件の内14件は大象ベストコを相手にしたものだ。

 大象ベストコ側は水原流通連合会が先月31日に事業調整申請を出すや領収書3枚を提示して‘すでに営業を開始したので事業調整対象ではない’と主張している。

 パク・ワンギ水原経実連事務局長は 「大象の進出が地域中小企業の生存権に直接被害が及ぶだけに、事業調整を避けようとするのでなく商人との責任ある対話に出てこなければならない」と話した。

光州、水原/チョン・デハ、ホン・ヨンドク記者 daeha@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/539366.html 訳J.S