原文入力:2012/05/30 20:50(1351字)
2010年就職誘発係数 12.3人…前年より1.1人 減少
働き口創出効果が大きいサービス業界の比重が減ったため
我が国の経済成長で製造業と輸出大企業への依存度が高まり、成長による働き口創出効果は継続的に低下していることが明らかになった。 製造業と輸出の成長寄与比重が高まり‘雇用なき成長’という現象が深化したということだ。
30日韓国銀行が発表した‘2010年産業連関表’を見れば、2010年就職誘発係数は12.3人で前年より1.1人減った。 就職誘発係数は最終需要10億ウォンが発生する時に直・間接的に誘発される就業者数を意味するもので、自動化と機械化の進展などで低くならざるを得ないが、2009年には低下傾向が止まりもした。 2010年の就職誘発係数を需要項目別に区分すれば、消費が16人で最も大きく、投資は12.6人、輸出は7.9人に終わった。
働き口創出能力が下がった原因は産業構造の変化に求めることができる。 2010年に国内に発生した財貨およびサービスの総供給額は前年度より13.6%も増加した3733兆1000億ウォンだ。 ここで製造業の産出が占める比重は50.2%で前年より2.5%高まり、去る1988年以後初めて50%を越えた。 反面、サービス業の比重は39.3%から37.7%に減った。 これは1998年の35.8%以後の最低値だ。
製造業でも国際原材料価格の上昇の影響で石油製品と1次金属、化学製品など基礎素材業種の比重拡大(20.6%→22%)が目立った。 組み立て加工業種に属する半導体、電子表示装置、自動車の産出額もそれぞれ前年度より49.9%、29.0%、26.8%ずつ増加して製造業の比重拡大を牽引した。 しかしほとんどが就職誘発効果が相対的に低い業種だ。
2010年の最終需要は1761兆7000億ウォンで2009年(1559兆7000億ウォン)に比べて13%増加した。 この内、輸出は34.2%から35.1%に、投資は17.9%から19.7%にそれぞれ比重が拡大したが、消費比重は47.9%から45.1%に減った。 最近数年間、著しい国際原材料価格の強勢は国内産業関連効果と生産誘発効果を下げる主要因として作用した。 一定単位の需要増加が産業全体に及ぼす効果を意味する‘生産誘発係数’は2009年1.955から2010年1.948に低下した。 経済成長の輸出入依存度が高まった結果、国内産業部門間前後方関連効果は低くなったわけだ。 韓銀経済統計局のイ・ウギ投入算出チーム長は 「基礎素材と先端情報技術産業の比重が大きくなった結果、輸入中間材依存度は高まり成長による雇用誘発効果は低くならざるをえない」と説明した。 したがって製造業の発展と同時に製造業とのシナジー効果が高く雇用創出能力も相対的に大きいサービス産業の発展がわが国の経済の核心課題に浮上した。
パク・スンビン記者 sbpark@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/535405.html 訳J.S