原文入力:2012/05/29 22:47(1514字)
←左からチャン・ハンジュン、チョン・テイン、イ・ビョンチョン
チャン・ハジュンは "財閥と大妥協すべき"
チョン・テイン、イ・ビョンチョン "財閥擁護" 批判
大統領選挙を控え、経済民主化論争 拡散
改革進歩指向の学界で財閥改革論を中心にした論争が本格点火された。去る4・11総選挙で経済民主化を核心公約に掲げた与野党が12月の大統領選挙を控えて激しい政策競争を行うと予想される時点に論争が広がり、波紋が学界だけでなく政界にまで広がるものと予想される。
いわゆる‘財閥大妥協論’を主張してきたチャン・ハジュン英国ケンブリッジ大教授とチョン・スンイル福祉国家ソサエティー政策委員、イ・ジョンテ<時事IN>記者など3人は去る28日、インターネット言論<プレシアン>に‘イ・ゴンヒと三星(サムスン)グループも区別できないのか’という題名の文を載せ、イ・ビョンチョン江原(カンウォン)大教授とチョン・テイン‘新しい社会を開く研究院’院長の批判に反論した。
チャン教授らは去る4月初め、新刊<何を選択すべきか>で改革進歩陣営が金大中・盧武鉉政府の誤った新自由主義的市場改革を経済民主化と進歩的自由主義として称賛したとし批判し、改革進歩陣営はこれに対抗してチャン教授らを‘財閥擁護論者’、‘朴正熙主義者’と批判した。
チャン教授らは‘チョン・テイン、イ・ビョンチョンの批判に答える’という副題がついた文で「私たちに対して財閥を新自由主義的被害者であるかのようにとんでもなく描写したと批判したことは、個人(財閥一家とその家臣)と制度(大企業と財閥)を区別しないために生じた誤解」だとして「財閥の有用性と正当性を擁護するという点を曲解し、あたかも私たちがイ・ゴンヒ、チョン・モングのような財閥一族と家臣グループの利害関係と不法行為まで擁護しているように勘違いした」と主張した。 チャン教授側は財閥企業に経営権を保障する代わりに、税金をより多く出すようにして、その金で福祉を拡充するような妥協を主張している。
イ・ビョンチョン教授はこれに先立ち「チャン・ハジュンらが‘株主資本主義か、財閥か’という二者択一を強要している」として、彼らの主張を‘財閥フレンドリーな福祉国家論’と批判した。 また、チョン・テイン院長は<プレシアン>に4・11総選挙直後と5月初めに相次いで‘会長様の顔に笑顔がこぼれた理由は?’と‘三星の首輪を握り締めなければ福祉国家もない-チャン・ハジュンに送る公開書簡’という文を通じてチャン教授の財閥妥協論を批判した。
イ・ビョンチョン教授は「この間、両者間に十分な討論が不十分だったが、きちんとした疎通が始まることは初めて」と語った。 イ教授は「国際的な学者で韓国社会にも影響力があるチャン教授と、第2の民主化と呼ばれる経済民主化と関連して論争することは学術的、社会経済的に意味が大きい」と語った。
改革進歩陣営はこの間、経済民主化と福祉国家論を共通の話題としながらも財閥改革の具体的な方法論を巡っては異見を示し、本格的な討論を行ったことがなかった。 今回の論争は改革進歩陣営の中でも財閥批判を越えて韓国社会の新しい社会経済モデルと成長戦略を提示しなければならないという要求が高まる状況で起きたという点で注目される。
クァク・ジョンス記者 jskwak@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/535150.html 訳J.S