原文入力:2012/04/05 23:21(1426字)
離職研究員‘大型AMOLED(能動型有機発光ダイオード)’流出 疑惑で拘束
"犯罪行為" "該当技術不必要" 二大企業 攻防
京畿(キョンギ)地方警察庁 産業技術流出捜査隊は三星モバイルディスプレイの大型能動型有機発光ダイオード(AMOLED)テレビ製造技術を流出させた疑い(産業技術流出防止および保護、不正競争防止および営業秘密保護法違反)で前三星モバイルディスプレイ研究員チョ・某(46)氏の拘束令状を申請したと5日明らかにした。 警察はまた、核心技術を流出させた三星モバイルディスプレイ前・現職研究員と競争業者であるLGディスプレイ職員など10人を同じ疑いで不拘束立件した。
チョ氏は三星モバイルディスプレイで大型AMOLEDテレビの核心技術であるSMS(Small Mask Scanning)技術を主導的に開発してきて昨年11月競争会社であるLGディスプレイに移り、この製造工程関連秘密資料を提供して1億9000万ウォンを受け取った疑惑を買っている。 特にチョ氏は当初の約束とは異なりLGへの役員級入社が失敗に終わるや中国のあるディスプレイ業者へ該当技術を引き渡そうとした疑惑も受けている。 不拘束立件された三星モバイルディスプレイ研究員カン・某(38)氏ら5人は競争会社へ入社したり現職に勤めながらカカオパッド・携帯メール等を通じて関連製造工程の機密を漏洩した疑惑を受けている。
警察はこれら研究員を迎え入れ技術提供を受けたLGディスプレイ チョン・某(50)氏など4人に対しても捜査を行っている。 AMOLEDは液晶表示装置(LCD)に続いて脚光を浴びている次世代ディスプレイだ。 今回流出した技術は大型AMOLED製造工程の核心技術だ。 警察は 「この技術は三星が4年間に500人余りの研究員を動員して1兆1000億ウォンの研究費を投じて開発したもの」と説明した。
三星モバイルディスプレイはこの日、役職員一同の名義で‘私たちの立場’資料を出し「世界有機発光ダイオード市場の97%を席巻している三星が今回の技術流出で市場の3分の1を侵食されると推定すれば被害規模は5年間で少なくとも30兆ウォンに達すると予想される」として「LGは犯罪事実を認め、最高経営陣の謝罪と不当スカウトした人材に対する退社措置などを取ってほしい」と促した。
これに対してLGディスプレイは反論資料を出して「私たちの有機発光ダイオード技術は三星のものとは異なるものであるため該当技術は不必要であり、競争会社人材を技術情報入手目的で誘引することもしていない」として「三星は分社と合併などによる内部問題の取り締まりのために今回の事件を利用しようとする試みを中断し善意の競争に集中することを促す」と明らかにした。 LGディスプレイ関係者は 「三星にいたチョ氏に対し私たちがスカウトを提案したことはないだけでなく該当技術を使っていることもない」として 「誤った事実関係は捜査が終えられれば正されるだろう」と話した。
水原(スウォン)/キム・キソン記者、キム・ジンチョル記者 player009@hani.co.kr
原文: 訳J.S