原文入力:2012/04/05 22:34(1297字)
米国・ヨーロッパ産 酒・電子製品など
発効前後 消費者価格‘そのまま’
"監視品目を選定し毎週点検"
自由貿易協定(FTA)で輸入製品の関税が引き下げされたり撤廃されたりしたが、国内消費者価格差異は殆どないことが明らかになった。 これに対し政府が関税引き下げにも関わらず価格が下がらない品目を対象に原因分析に乗り出すことにした。
公正取引委員会は5日、韓-ヨーロッパ連合(EU),韓-米自由貿易協定で関税が引き下げられた品目の消費者価格を点検した結果、多くの製品価格が協定締結前と差異がなかったり関税変化率より消費者価格引下げ幅が少なかったと明らかにした。 バレンタイン17年ものウイスキーの関税は20%から15%に引き下げされたが、販売価格は14万5000ウォンで韓-ヨーロッパ連合FTA締結前と変わりがなかった。 8%の関税が完全撤廃されたヨーロッパ産小型家電製品もやはり価格差が殆どなかった。 ブラウン電動歯ブラシ(14万9000ウォン)とティファールの電気アイロン(11万2800ウォン),フィスラーフライパン(17万5000ウォン)も同じだ。 米国産ウェルチス ジュース(160ml)もやはり54%の関税が全てなくなったが、国内消費者価格は1000ウォンで韓-米協定発効以前と同じだった。
反面、農産物の価格引下げは関税率変化より大きいことが調査された。 1個当り1480ウォンで販売されていたオレンジ価格は1100ウォン(25%引き下げ),100g当たり2400ウォンだったアーモンドは2160ウォン(10%引き下げ)で調整された。 関税引き下げ計画どおりであれば、オレンジは20%、アーモンドは8%下がらなければならないが、実際の引下げ幅はこれよりよりも大きかった。 輸入農産物価格が安くなり、国内農家が被る打撃も表面化している。 忠南(チュンナム)、論山(ノンサン)でイチゴ農場を営むキム・ギョンオク(61)氏は「韓-米FTAが発効された初日、イチゴの1㎏価格が一日で2000ウォン下がった」として 「消費者が価格の安くなったオレンジなど輸入果物を多く求めたため」と話した。
公取委は関税引き下げ分に見合って値段を下げていない品目を点検し、流通段階別価格水準および原因などを分析する計画だと明らかにした。 価格監視品目としてヨーロッパ産アイロン・カミソリなど5品目と米国産オレンジ・自動車など13品目を定め毎週点検する計画だ。 キム・ドンス公取委員長はこの日午前、新世界デパート江南(カンナム)店とキムスクラブ江南(カンナム)店を訪ね「人気が高い高級製品輸入業者が関税引き下げ分を内部利益として吸収しているか否かを綿密にモニタリングする計画」と明らかにした。
チェ・ヘジョン記者 idun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/527031.html 訳J.S