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三星(サムスン)-法務法人‘和友’根深い悪縁

原文入力:2012/02/28 22:23(1121字)

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三星自動車・半導体白血病に続き、相続紛争でも法廷対決
三星側ローファーム‘広場’選任 有力

 三星家の相続紛争でイ・ゴンヒ(70)三星グループ会長に対抗してイ・メンヒ(81)前第一肥料会長とイ・スクヒ(77・次女)氏を代理しているローファームは法務法人 和友だ。国内最大の企業顧客である三星を‘敵’に回した和友は、一部で‘三星キラー’と呼ばれている。

 和友が今回の事件に投じた弁護士は計13人だ。 租税と相続専門家だけでなく検察出身弁護士までが合流した。和友関係者は 「イ・メンヒ前会長側の主張が最高裁判例で固まっているため敗訴する可能性は殆どない」と話した。

 和友は過去にも三星を相手にした訴訟で弁護を引き受けたことがある。 最も代表的なものが三星自動車債権団事件だ。 当時、債権団は三星車が1999年に法定管理(会社更生法に相当)に入った後、三星生命株式350万株を株当り70万ウォンで計算して受けいれたが、上場が遅れ株式まで売れないために訴訟を起こした。14ヶの債権団を代理した和友は、昨年 「債権団に6000億ウォンと利子を支払え」という一部勝訴判決を受け取った。

 昨年、社会的注目を集めた‘三星半導体労働者の白血病死亡’事件も和友が代理した。和友はこの訴訟でも一部勝訴判決を勝ち取った。半導体工程で仕事をして白血病に罹った労働者に業務上災害が認められた初判決だった。

 和友を選んだイ・メンヒ会長とは異なり、イ・ゴンヒ会長側は訴えられて2週が過ぎたが未だ弁護人を選任していない。ただし有力候補としてはローファーム規模2位である法務法人 広場が議論されている。 業界1位のキム&ジャンは三星電子とアップルの特許訴訟でアップルを弁護しており、三星と仲がよくない。最近キム&ジャンは現代自動車社内下請け訴訟で敗訴したために雰囲気も良くない。 反面、広場は特許訴訟で三星電子側を弁護している。

 あるローファーム関係者は「三星グループ法務チームが相当数のローファームより規模が大きいため、内部で事件を処理するという話もあるが、これは会長個人のことであり、グループの人材を利用することになるため、ややもすれば‘背任’になりえる」として「結局は5大ローファームの中の1ヶ所に任せるのではないか」と話した。 ファン・チュンファ記者 sflower@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/521232.html 訳J.S