原文入力:2012/02/28 23:08(1042字)
←オム・ジウォン記者
【現場から】梅雨どき、屋根が雨漏りしている。常識的な人ならば雨が漏れる所がどこか、被害はどれくらいになるのかから調べるだろう。
大型マートと企業型スーパーマーケット(SSM)のために伝統市場と路地商圏の中小商人が被害を受けているならば? 当然に現場実態を正確に把握することが最初の順序だろう。 大型マート問題を扱うソウル市の経済振興室創業小商工人課で‘ソウル市の自治区別、業者別の大型マート店舗現況’資料を最近受け取ってみた。失望した。
昨年8月基準でソウル市が作成したこの資料には、市内にイーマート20ヶ所、ホームプラス17ヶ所、ロッテマート9ヶ所など46店舗の大型マートがあると記されていた。 だが、28日、大型マートが公開した現況によればイーマート29ヶ所、ホームプラス16ヶ所、ロッテマート13ヶ所で計58店舗に達していた。 大型マート3社だけを調べたのに市の資料は実際と12ヶ所も差異いが生じていた。企業型スーパーマーケットや他のフランチャイズ大型マートまで含めればどれほど不十分な結果が出ただろうか?
市の担当者は「25区庁の資料を集合した結果、常にアップデートすることも困難で一部脱落することもありうる」と釈明した。 だが、ソウル市資料には1年前に開店したイーマート梨水(イス)店はもちろん、2004年から営業中のイーマート龍山(ヨンサン)店まで抜けていた。 大型マートの数も正確に知らずにどうして伝統市場と中小商人を保護することができるだろうか? 昨年末に改正された流通産業発展法に合わせてソウル市が大型マートの営業を規制する条例改正を推進しているものの、中小商人を保護しようという積極的な意志を持っているか信じ難くなる理由だ。
市は今年も中小商人保護のために22ヶ所の伝統市場のアーケード施設現代化事業などに184億ウォンの予算を配分した。しかし中小商人にとって大きな脅威となる大型マートの現況さえ市がきちんと把握できずにいるならば、ソウルはこれら伝統市場の屋根から梅雨の雨がジャブジャブ漏れる無防備都市にならざるをえない。
オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/521189.html 訳J.S