本文に移動
全体  > 経済

イ・メンヒ, スクヒが勝訴すればイ・ゴンヒ会長の地位‘危険な状況’

原文入力:2012/02/28 10:16(1737字)











三星(サムスン)‘遺産訴訟’拡大
三星 "残りの兄弟らはきれいに整理" にも関わらず
イ・ミョンヒ、故イ・チャンヒ氏側も訴訟参加の可能性
‘三星関連事業’イ・インヒ、スンヒ氏は不参加の展望

 イ・ゴンヒ三星会長の二番目の姉であるイ・スクヒ氏(ク・ジャハク アワーホーム会長夫人・故イ・ビョンチョルの次女)の相続権訴訟参加は三星家訴訟事件に与える意味が小さくない。 故イ・ビョンチョル会長の3男4女中、唯一イ・メンヒ氏だけが‘ドンキホーテ式’に訴訟を起こしたのではないかという一部の認識が払拭される契機となりうる。 また、イ・ゴンヒ会長の借名株式単独相続主張に対する反感が3男4女の兄弟姉妹の内イ・メンヒ、スクヒ氏の他にも広がる可能性を示してもいる。 三星グループはこの間、イ・メンヒ氏の訴訟提起を外部に対してはハプニング程度と評価してきた。

 イ・スクヒ氏は2008年、三星秘密資金特検の時にすでに相続権請求訴訟を起こそうとしていたことが分かった。 イ・スクヒ氏は若くしてLG家に嫁ぎ父親の遺産を全く受け取ることができなかったという。 ある財界要人は「当時イ・スクヒ氏は弁護士選任にまで乗り出したが、サムスン側の圧迫であきらめたと理解している」と伝えた。

 残りの兄弟の訴訟参加の可能性も少なくないと知らされた。 特に最近火が付いたサムスンのイ・ジェヒョンCJ会長尾行疑惑がその可能性を高めたと財界では見ている。 汎三星家のある関係者は「尾行が事実ならば叔父が甥を尾行したことになり、(三星を)良しとする汎三星家の人がいるか」と伝えた。 これと関連して三星グループの複数の関係者は 「(イ・メンヒ氏を除く)残りの兄弟は(イ・ゴンヒ会長の相続権を認めて訴訟を起こさないことで)きれいに整理された」と伝えた経緯がある。

 現在、財界と法曹界では少なくとも1~2人の兄弟が追加で訴訟戦に参加すると予想している。 まず故イ・ビョンチョル会長の次男である故イ・チャンヒ前新韓メディア会長の遺族たちだ。 4大グループのある関係者は「新韓グループが滅び数年前にイ・チャンヒ会長の息子が自殺した時も、イ・ゴンヒ会長一家が訪れなかったほどであり、イ・チャンヒ会長の遺族たちは現在生活が難しい。 訴訟に出る理由が充分だ」と伝えた。 イ・チャンヒ前会長の次男イ・ジェチャン氏は事業失敗の後、生活苦に苦しみ2010年に自ら命を絶った。 イ・ミョンヒ新世界会長も訴訟に乗り出すという展望が汎三星家から用心深く出てきている。 イ・ミョンヒ会長はイ・ゴンヒ会長の妹で、故イ・ビョンチョル会長の四番目の娘だ。 長女であるイ・インヒ ハンソルグループ顧問は相続権訴訟には参加しないと予想されている。 ある財界関係者は「ハンソルグループは三星と反目すれば事業を営みにくいで、訴訟への参加は容易でないだろう」と伝えた。 イ・ビョンチョル会長の3女でイ・ゴンヒ会長の三番目の姉であるイ・スンヒ氏もやはり訴訟に乗り出す可能性は大きくない。 イ氏の夫はキム・キュ第一企画常任顧問だ。 しかもイ氏の長男であるキム・サンヨン氏は三星電子に携帯電話アクセサリーなどを納品し、現在は三星電子の子会社でギャラクシースマートフォンなどのアクセサリーを販売しているアニメモードの代表である。

 訴訟結果により三星グループでイ・ゴンヒ会長の地位はさらに危険になる恐れも出てきた。 イ・メンヒ、スクヒ氏が勝訴して借名株式を再分割した場合、イ・スクヒ氏は三星生命の持分2.29%を持つことになる。イ・ゴンヒ会長と三星系列会社は14.3%、イ・メンヒ氏とCJ系列会社は13.98%、イ・ミョンヒ会長と新世界系列会社は13.36%に変更される上に、イ・スクヒ氏がイ・メンヒ氏に持分を任せれば16.27%で最も多くなる。 キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/521095.html 訳J.S