原文入力:2012/02/22 20:32(1274字)
去る4分期、非銀行圏46%・保険会社など200% 増加
銀行貸出が絞られたため…自営業者に対する貸出も100兆を超える
昨年我が国の家計負債が900兆ウォンを越えた。特に銀行圏の家計貸出抑制により貯蓄銀行と保険会社など第2金融圏の貸出が急増する‘庶民型風船効果’が目立った。(訳注:風船効果=風船の一方を押すと他方が膨らむこと)
22日、韓国銀行の‘2011年4分期家計信用(暫定)’資料によれば、家計負債を意味する家計信用残額は昨年末912兆9000億ウォンで史上最高値を記録した。 2010年に比べれば66兆ウォン(7.8%)も増えた。 特に4分期だけで22兆3000億ウォン増加した。 家計信用は家計貸出とカード掛け販売の総額をいうが、昨年の家計信用の中で家計貸出は858兆1000億ウォン、販売信用は54兆8000億ウォンだった。
銀行圏より貯蓄銀行や保険会社など第2金融圏の貸出が大幅に増えた。こういう現象が著しかった昨年4分期、貯蓄銀行ら非銀行圏預金取扱機関の貸出は前の分期より46.3%(2兆5000億ウォン)増えた7兆9000億ウォンだった。また、保険会社などのその他金融機関の貸出は前分期(2兆3000億ウォン)に比べ何と2倍を越える5兆ウォンを記録した。
同じ期間に預金銀行の家計貸出は前分期に比べて8000億ウォン増加するのに留まった。 これは金融当局の規制で預金取扱機関(銀行)の敷居が高くなったことにより貸出を受けにくい庶民が貯蓄銀行や保険会社などに大挙して集まったためと分析される。
広い意味で家計負債と言える自営業者に対する貸出残額100兆ウォンをここに合わせれば、家計負債規模は1000兆ウォンを超える。自営業者に対する貸出は金融圏では中小企業貸出に分類されるが、性格上は家計負債により近い。 特に昨年ベビーブーム世代(1955~1963年生まれ)が本格的に引退し、自営業者貸出が急増した。昨年11月末現在の国民・新韓・ハナ・ウリ銀行と農協の自営業者向け貸出残額は102兆8000億ウォンに達すると調査された。 2010年末(92兆8000億ウォン)に比べ自営業者貸出は10.8%も増加した。このために国際信用評価会社ですら家計所得より借金が急速に増え、延滞率が急増する場合、我が国の金融システムが混乱に陥る恐れがあると警告している状況だ。
イ・ジュンヒョプ現代経済研究院研究委員は「現在、家計負債の延滞率を見れば金融システムの崩壊につながる程に危険な状況ではない」としながらも 「第2金融圏に集まった家計負債の延滞率が高まる可能性があるだけに、金融当局の健全性強化政策が必要な時点」と話した。
クォン・ウンジュン記者 details@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/520378.html 訳J.S