原文入力:2011/06/19 11:31(1709字)
ソン・ホジン記者
「高地戦」の作家パク・サンヨン、俳優 シン・ハギュン
「JSA」の原作 小説家パク・サンヨン、エロク高地戦闘扱う
シン・ハギュン、軍服着て出演した映画は皆大当たり
←俳優シン・ハギュン(37)
「ありがとう、同志、あ、…兄、さん、…ええい、チクショウ…」思いがけず南側の兵士から誕生祝いをもらい涙を浮かべた若い北側の兵士チョン・ウジンは、自分も「兄さんたちにあげるものがある」と言ってポケットを探っていたが、これといって準備したものはなかったところへ いいものを見つけたとでも言うように、おならを一発。 2000年、映画「共同警備区域(JSA)」は韓国と北朝鮮の兵士の温かい友情と結局互いに銃を向けるほかはない分断の痛みを描いて、ソウルだけで観客250万人を集めた。 「結局は俺たちは敵なんだ」という南側イ・スヒョク(イ・ビョンホン)兵長の銃に撃たれるチョン・ウジン役のシン・ハギュンは、この映画で一躍“忠武路(チュンムロ)ブルーチップ”に浮かび上がった。
この映画の原作小説の『DMZ』を書いた作家パク・サンヨン(39・左側写真)と俳優シン・ハギュン(37・右側)が、11年ぶりにまた南北対峙を扱った映画「高地戦」(監督チャン・フン・7月21日封切り)で顔を合わせた。
14日の映画製作発表会で、パク・サンヨン作家は映画「共同警備区域」の話からまず切り出した。 「11年前の今日は「共同警備区域」製作発表会の日だった。そして翌日が南北首脳会談だった。 あの時は、10年後には(南北状況が良くなって)南北の話をハリウッド娯楽映画を見るように気楽にできるようになるのではと思ったが、状況は当時よりさらによくないようだ。」
純製作費だけで100億ウォン以上投入された「高地戦」は、朝鮮戦争の休戦交渉が進められていた1953年の、最前線エロク高地での南北間の激しい戦闘と兵士たちの話を盛り込んだ。
←作家 パク・ソンヨン(39)
ドラマ「善徳女王」の共同執筆などを経て「高地戦」を書いたパク作家は「私達が知っている朝鮮戦争は1951年1・4退却までと53年7月の休戦協定だ。 その間の300万人が死んだ26ヶ月間の戦争のことはよく知らない。 映画は戦う理由さえ忘れ、戦争が終わることだけを願い戦って死んでいった高地の上の300万の兵士たちの話」だと紹介した。
シン・ハギュンは、味方の銃弾がその死体から発見された中隊長の死を調査するためにその高地に投入された防諜隊の中尉カン・ウンピョの役だ。 そこで彼は「誰でもいいからみんな死なせて下さい」と毎日祈って戦闘に臨むワニ中隊の中尉であり友人であるキム・スヒョク(コ・ス)に会う。
「共同警区域」と800万人を動員した「ウェルカム トゥ トンマッコル(邦題 トンマッコルへ ようこそ)」(2005年)に続き3度目の軍人役をするシン・ハギュンは、「軍服を着て出演した映画は皆大当たりになった」と記者が言うと「それで普段も軍服を着て歩こうかとも考えた」と言って笑った。 この前の冬、慶南(キョンナム)咸陽(ハミャン)の白岩山(ペガムサン)一帯で6ヶ月余の撮影を終えた時「除隊する気分になったほどだった」という彼は「年を取れば取る程いよいよきつくなって、次にまた軍人映画をやるとしたら、その時は作戦指揮の役くらいをやれたらいいと思う」と言ってまた笑った。
「戦場の真ん中にいる気分」だったという俳優コ・スの話のように、大変な撮影になることが目に見えているのに喜んで出演したことについてシン・ハギュンは「依然として解かなければならない民族の痛みと南北間の課題があり、戦争は絶対起きてはいけないという思いで臨んだ」と語った。
ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr
写真 TPSカンパニー提供
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/entertainment/483310.html 訳A.K