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"利川 五層石塔 き損を防ごう" 還収の声 拡大

https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/478984.html

原文入力:2011-05-20午後10:14:54(1221字)
日本の企業家 大倉がこっそり搬出した文化財
利川市還収委、23日 東京訪問調査へ

日本、東京大蔵集古館(博物館)にある‘利川五層石塔’が去る3・11大地震で一部損傷したことは、大きな地震が頻繁に起きる日本では私たちの文化財が安全に保存されにくいという点を確認させた。利川五層石塔は仏教界と京畿利川市などが永く返還を推進してきた代表的な略奪文化財だ。石塔の韓国返還を推進してきた利川市文化財還収委員会(会長 チョ・ミョンホ)は来る23日、東京現地を訪問し実態調査を行う予定だ。

20日、東京港区の大倉ホテル横の大倉集古館現場を確認した結果、石塔周辺には縦・横3mほどの広さで鉄棒とテントを利用した遮断膜が設置されていた。追加損傷が起き観覧客がケガすることを防ぐための安全装置であった。

遮断膜の上側に見える石塔は、4層の屋蓋石とその上部が片側にひどく滑っていた。集古館職員は「地震で塔が揺れゆがむ事態が起きた」と話した。4層の塔身石は一部が剥がれた跡が鮮明で、地震による破損か否かは確認が必要と思われる。文化財を元に戻す会事務総長のへムン僧侶が昨年4月に撮った写真ではこういう破損跡が見られなかった。集古館の庭園に立てられた日本の三彩宝塔も遮断膜がかぶせられていたことから見て、今回の地震で損傷したものと見られる。幸い、利川五層石塔と共にこのホテルに搬出された平壌栗里寺址八角五層石塔は損傷が発見されなかった。

キム・テヨン文化財庁有形文化財課主務官は「石塔は石材を積み上げる構造であるため地震に脆弱にならざるをえない」として「利川石塔は層別に石を積む構造なので地震で中心軸が揺れよじれた可能性が高い」と明らかにした。ファン・ビョンウ韓国文化遺産政策研究所長は「地震で塔全体がよじれたはずだが、最上層だけが滑ったいうことは理解し難い」として「正確な被害程度を確認してみなければならないようだ」と話した。彼は「利川五層石塔は日帝強制占領期間に景福宮に移される際に1次毀損され、日本に流出した後にも1923年の関東大地震などで2~3次き損を負い、今回再びき損される受難を経ている」と付け加えた。

高麗時代に作られたものとして知られる利川五層石塔は本来、京畿道、利川にあったが、朝鮮総督府が1915年 共進会展示のためにソウルに移したものを大倉ホテル創業者である大倉喜八郎が日本へこっそり搬出した。チョ・ミョンホ会長は「大倉財団と24日に面談することを約束し、その場で返還要請をする計画」と明らかにした。

東京/チョン・ナムグ特派員、チョン・サンヨン記者 chung@hani.co.kr

原文: 訳J.S