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映画が‘全斗煥’を呼ぶ‘逮捕王’・‘SUNNY’等に素材として登場

原文入力:2011-05-06午前10:49:35(1183字)
暗鬱だった時期の象徴として使われ

ソン・ホジン記者

←チョン・ドゥファン前大統領.

“畜生!全財産が29万ウォンなんい何で警護が必要なのか?”
‘畜生!’の相手は語られない。だが‘29万ウォン’で、その人が全斗煥前大統領だということが十分に分かる。警察の検挙実績主義をコミカルに皮肉る映画<逮捕王>(4日封切り)では、連鎖性犯罪者を逮捕しようとしたが失敗した暴力係刑事が左遷され飛ばされた先が全前大統領が暮らしているソウル、延禧洞地区隊だ。映画は財産が29万ウォンしかないと言って秘密資金追徴金1672億ウォンを払わなかった前職大統領を笑いのコードに引き込み皮肉る。

5月の劇場街に‘全斗煥’が登場している。映画は彼を風刺の対象として、暗鬱だった時期を表す象徴的背景として、また深い時代的な傷を負わせた人物として描写している。

女子高時期‘7人娘’として集まっていた人々が40代になって再会する過程をコミカルながらも暖かく描いた映画<SUNNY>(4日封切り)では対国民談話文を発表する全前大統領の顔と‘護憲撤廃、独裁打倒’を叫んだ1980年代デモ場面が出てくる。1980年代のポップ グループ ジョイの‘タッチ バイ タッチ’の歌が流れる中で少女たちの仲間割れが催涙弾を発射する戦闘警察らと絡まり滑稽に描かれているが、カン・ヒョンチョル監督は「その時の時代的不条理をユーモラスに見せたかった」と演出意図を説明した。

1980年5・18光州民主化運動の時、市民におにぎりを差し入れたおばさん、道庁を死守した靴磨き市民軍などの生き生きしたインタビューを盛り込んだドキュメンタリー映画<五月愛>(12日封切り)では全前大統領に向けられた描写がもう少し直接的だ。 映画は2003年ある放送とのインタビューで「銃器を持って立ち上がった一つの暴動だ。だから戒厳軍が鎮圧しないわけにはいかなくはないですか?」という全前大統領の姿と共に「私はその人がTVに出て来さえしなければそれで良い」「はらわたが煮えくり返る。胸に千仏が現れる」「全斗煥が率直に真相を明らかにしてくれるだけで良い」という当時 市民軍、息子の死体さえ探せない母親の切なる話を放つ。記憶されなかった市民の話を記録したかったという<五月愛>の、キム・テイル監督は「国家が国民を少しでも恐れることを願う気持ちで映画を作った」とし「今も精神的傷を抱いて暮らす光州の話は過去ではなく現在進行形」と話した。 ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/476557.html 訳J.S