原文入力:2011-04-22午後03:51:04(2521字)
キム・ワンソン "1992年引退は企画された嘘" 放送で告白
ソ・テジ‘離婚訴訟 知らぬフリ’…神秘主義から秘密主義へ
キム・ドヒョン記者
←ソ・テジ(左側)、イ・ジア
最近10日間、2人の歌手が大韓民国を熱くした。1人はテレビに相次ぎ出演し過去史をぞろぞろ打ち明けた1980~1990年代の元祖ダンシングクイーン キム・ワンソン(42),もう1人は俳優イ・ジア(33)から離婚と関連した慰謝料および財産分割請求訴訟を受けた歌手ソ・テジ(39)。
メガトン級の威力を発揮したソ・テジ訴えられるのニュースの破壊力には及ばないもののキム・ワンソンの過去史告白もインターネットで熱い話題になった。
彼女は去る13日、文化放送の<黄金漁場>に出演し 「1992年の引退宣言は企画された偽り引退だった」と明らかにした。
「その当時、マネジャーだった叔母が企画をしたのだ。叔母の夢は私をアジアのスターで作りたかったのだけど海外進出を模索したところに香港進出の話になり、どうせ香港に行くことになったなら、よりショッキングに行くことが良いのではとなり突然引退を決めることになった」と話した。
また、彼女はデビュー以後 叔母でありマネジャーであった故ハン・ペクヒ氏から13年間にわたり収益金を一銭も受け取ることができなかったと告白もした。
その一方で、キム・ワンソンは「叔母が24時間私しか考えなかったし、マネジャーとして熱意と誠意を尽くした」として、叔母が死ぬ前に澱を解けなかった悔恨のためか涙を浮かべもした。キム・ワンソンはその後、ケーブル放送に相次ぎ出演し同様の告白を繰り返した。
優れたダンスの実力とハイトーンのセクシーな声色と身振りなどキム・ワンソンのパフォーマンスが好きだったファンたちの立場からは過去史を売って生計を企てるほどにあまりに変わってしまった彼女のおしゃべりに遺憾と失望感を感じるかもしれない。
アイドルグループと大型企画会社が占領して久しい大韓民国歌謡界と放送界の狭苦しい隙間を広げて入ろうとする往年の歌手の奮闘が涙ぐましい。
ところが6年ぶりにカムバックするキム・ワンソンの立場からは話題を作る必要もあったのだろう。キム・チャンワンとシン・ジュンヒョン、イ・チャンヒなど当代の音楽家が彼女のレコーディング作業に参加したという裏話はそれ自体でニュースになるほどの内容でもあった。
←キム・ワンソン. 写真mbc提供
とにかく彼女の‘告白売り’というスターの私生活を過消費する韓国放送界と芸能ジャーナリズムのおかげで一定の成功を収めたと見られる。
1980~1990年代、芸能界に流れ出たあらゆるうわさの震源地の1人だった往年のセクシー歌手が打ち明けた私生活の秘密はインターネットでキム・ワンソンという名前を検索語の1位に持ち上げた。
ソ・テジの場合はキム・ワンソンとは異なり、告白が必要なスターだ。<スポーツソウル>が21日、特ダネ報道した‘離婚訴訟’はこの日 夜遅く訴訟を提起した俳優イ・ジアが所属会社の<キーイースト>が公式立場を発表することにより‘慰謝料と財産分割訴訟’であることが明らかになったが、ソ・テジ側は何の立場表明もしていない。
デビュー以来、守ってきた神秘主義で包装された秘密主義を守っているということだ。1997年結婚、2006年離婚届け提出、2009年発効というイ・ジアの主張に対しても、ソ・テジが沈黙を守ることにより現時点では結婚有無さえ公式確認されていない。ソ・テジの所属会社<ソ・テジ カンパニー>側は「訴訟と離婚は全く知らないこと」と‘知らぬフリ’で一貫している。記者は事実有無を確認するためにソ・テジの訴訟代理人である‘法務法人 ス’側に電話連絡をしたが、法定代理人と連絡できなかった。
ソ・テジ側の沈黙は“両者に二人の子供がいる”など、あらゆる未確認報道を産む一因となっている。
ソ・テジが正しいとか誤りだとかコメントしないのは、自身が以前に出した神秘主義のき損危機を秘密主義で覆うという意図と見える。彼がイ・ジアとの結婚事実を公式認定する場合“結婚はしない”というファンたちとの約束を破る結果になり、これは彼の神秘主義基盤の信頼性を完全に揺るがすことになるためだ。ソ・テジはこの間 各種インタビューで結婚説を否認してきた経緯がある。
その上、55億ウォンの大金がかかった訴訟にまきこまれただけに生半可に事実関係を告白する場合、裁判戦略に支障をきたし金銭的損害を被りかねないという計算をしたかも知れない。
もちろん大衆スターだとは言え大衆が知りたい全てのことを全て告白する必要はない。守りたい私生活と財産権を十分に保証される権利もスターでも例外ではない。
ただし、一時 配偶者だったと主張する相手方によって訴訟にあったのであれば話は違う。ソ・テジと結婚と離婚をしたというイ・ジアの主張に“知らない”と対応して済むことではない。“知らない”と“事実ではない”とは完全に意味が違う。離婚関連慰謝料および財産分割訴訟まで受けたのに自身の結婚事実を確認しなかった芸能人が果たして存在できるだろうか? 結婚して離婚したことは恥ずかしかったり必ず隠さなければならない過去ではないではないか?
ソ・テジに劣らず身上がほとんど知られず‘エイリアン’というニックネームを付けられたイ・ジアは“相手側が相当な有名人であったためデビュー以後、個人史を隠さざるを得なかった”と主張した。そのような彼女が口を開いた。
日本でもスター級芸能人の恋愛と結婚は非常に敏感な事項だ。ところが、一旦時が来れば例外なく事実関係を確認する立場文を言論を通じて発表し不必要なうわさと論議を静める。
キム・ドヒョン先任記者/ツイッター@aip209
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/474351.html 訳J.S