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10万人泣かせた‘ウォナンソリ’ 人生・死・離別…‘ 鼻がじいんと’

原文入力:2009-02-04午後10:30:39
独立映画興行 新記録…‘農夫-牛 交感’ 扱ったドキュメンタリー

パク・チャンソプ記者

←<ウォナンソリ>

人生を省察させるドキュメンタリー映画<ウォナンソリ>(監督イ・チュンニョル)が独立映画の興行歴史を書き換えている。
この映画の配給会社であるインディストーリーは<ウォナンソリ>が3日までに全国38劇場で観客10万9882人を集めたと4日明らかにした。映画は先月15日に封切りし1週目に1万1千人,2週目に4万7千人を集め19日目の去る2日10万人を越えた。

これまで最も多い観客がみた国内独立映画は2007年封切りし劇場で5万5千人余りが観覧したドキュメンタリー<私たちの学校>(監督キム・ミョンジュン)であった。輸入映画ではアイルランド音楽映画<ウォンス>が22万人で最多記録を持っている。だが<ウォンス>の記録は3ヶ月間長期上映した数値であり、劇場数が封切り時の7ヶ所から3週目に38ヶ所に増えた<ウォナンソリ>が<ウォンス>を上回るのは時間の問題と見える。現在<ウォナンソリ>の週末座席占有率(1月30日~2月1日)は51.77%でほどほどの商業映画の占有率を上回っている。

<ウォナンソリ>の興行は商業映画のワイド リリースの代わりにうわさの力で上映館を広げる新しい配給方式が独立映画の代案として定着したことを示している。<私たちの学校>に続き<ウォナンソリ>の産婆役を務めたコ・ヨンジェ ディレクターは「ゆっくり認知度が上がるという独立ドキュメンタリー映画の特性を考慮して4週目まで少しずつ上映館を広める方式を選んだ」と話した。

<ウォナンソリ>は八十才の農夫と彼の妻、そして彼らが使っている四十才になった老いた牛の話を通じて生と死,離別について語る作品。主な観客層は農村に郷愁を感じる30~40代だが、老若男女全年齢層で良い反応を得ている。イ・チュンニョル監督が3年間かけて慶北,奉化の山奥の村で節制と待機で主人公たちをカメラに収めたことが品格を高めたという評価だ。

イ監督は「人と動物という普遍的で叙情的な素材が多くの人々の共感を買い、忘れていた故郷と父母を情操的に喚起させるようだ」と話した。コ ディレクターは「この頃多くの映画が‘おもしろかった’ ‘しびれた’等の単純な感じを与えているが、この映画は人生に対する真剣な悩みを観客ら自らにさせる」と話した。

映画の題名の‘ウォナン’は馬や牛の耳からあごの下に伸ばしぶら下げる鈴をいう。パク・チャンソプ記者cool@hani.co.kr,写真インディストーリー提供

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/336848.html

原文: 訳J.S