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都羅山駅 分断統一壁画 統一部が無断撤去

原文入力:2010-08-19午前08:31:48(1152字)
元老作家 イ・バン氏に通知もなく 5月 無くす
イ氏 "著作権侵害"…統一部 "住民の願い"

ノ・ヒョンソク記者、ソン・ウォンジェ記者

都羅山駅 民衆壁画 統一部が無断撤去

去る30余年間、韓半島の非武装地帯を素材に美術運動を展開してきた元老作家イ・バン(70)氏は、この頃 統一部のために大きな落胆に陥っている。

2005~2007年、統一部の依頼で自身が非武装地帯真下の京畿道坡州郡,都羅山駅構内に設置した大型壁画と柱の設置作業が去る5月に無断撤去されたという便りを伝え聞いたためだ。その上、この事実を伝えたのは統一部関係者ではなく知人たちだった。撤去1ヶ月余り後、付近の非武装地帯を現地調査した知人たちが都羅山駅に立ち寄り作品がきれいに片づけられたのを見て「どうしたことか」と連絡して知ることになったのだ。イ氏は「撤去前に政府から事前通報を全く受けていない」と話した。壁画は水をかけて取り壊す過程で相当部分が損傷したと判明した。

撤去された壁画と設置作品は計15点に達する。黄土色の背景に分断の地で跳躍したり飛翔する人間群像、鳥などを描き込んだ長さ97m、幅2mの超大型壁画をはじめ、非武装地帯の生態イメージを超現実的な構図で形象化した柱の設置作業などが含まれている。イ氏は「創作人生の全てを注ぎ込んだ」これら作品の撤去経緯を問う多項目の質問書を去る6月に統一部に送ったが、‘陰鬱で民衆的…’等の 「常識的に理解することのできない」答弁書を受け取ったと明らかにした。

統一部側はこれに対し 「2006年の絵画設置後、暗くてとても前衛的という口頭嘆願が多く、去る4月に利用客を対象に交替可否を質問した結果 70%以上が交替を望んだために換えた」と明らかにした。「坡州地域文化院長、美術院長など専門家調査でも交替意見が多く白頭山天池の絵などに変えたこと」であり「政治的意図があるというのは全く違う」という回答だ。

イ氏は天主教人権委、キム・ヒョンテ弁護士、美術家らと共に共同対応するという立場だ。イ氏は「作家の著作権侵害だけでなく作家の想像力と創作欲を権力が無惨に折った」として、作品の原状復旧が受け入れられない場合は法的対応に出ると話した。イ氏と天主教人権委はこれと関連して19日午前、ソウル環境財団で記者会見を行い真相調査と責任者処罰、再発防止などを要求することにした。

ノ・ヒョンソク、ソン・ウォンジェ記者 nuge@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/435756.html 訳J.S