原文入力:2010-07-30午後12:12:27(1756字)
金大中前大統領 自叙伝 どんな内容が含まれたか
"二元執政府制・内閣責任制 導入 悪くない"
"最大の癌のような存在は検察…報復的で政治的"
ソン・ホジン記者
←金大中前大統領の夫人 イ・ヒホ氏(左側2番目)が29日午前、ソウル、麻浦区、東橋洞の金大中図書館で開かれた金前大統領自叙伝出版言論説明会で発刊を支援した人々に感謝の気持ちを込めた挨拶をしている。 下の写真は29日に公開された金大中前大統領の自叙伝1・2巻. キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
"夢を見ているようだ。軍事独裁政治の亡霊がよみがえっている。
この国の最大の癌のような存在は検察…権力に屈従し、弱くなれば噛み千切る。
二元執政府制と内閣責任制を導入するのも悪くないと思う
"民主主義が後退するならば死んでもゆっくり目をとじてはいられない…. 涙をふいて再び叱り飛ばすだろう。"
金大中前大統領は自身の人生と屈曲した現代史を見て回った自叙伝の随所で李明博政府の一方通行式国政運営に深い憂慮を感じざるを得なかった。
金前大統領は「国民の力で平和的政権交替を成し遂げ、私と盧武鉉の民主化時代10年が展開された」として「民主主義が磐石に打ち立てられたように見えたし国民も疑わなかったのに、とうてい信じられないことが起きている」と嘆いた。金前大統領は「信じることができず夢を見ているようだ。軍事独裁政治の亡霊がよみがえっている」と憂慮した。
金前大統領は李明博大統領の‘実用’と関連しては「国と国民のために最も普遍的な道を探すことが実用なのに、彼は実用の概念を間違って理解しているようだ」と評価した。
金前大統領は龍山惨事などを思い起こし「国民を敵と考える政権、権力だけあって金持ちだけを大切にする政権、権力の万能意識が痛嘆にたえない」と嘆いた。盧武鉉前大統領の死を持たらした検察捜査に対しては「この国の最大の癌のような存在は検察」としながら「あまりにも報復的で政治的であり、権力に屈従して弱くなれば噛み千切る」と検察の自省と変化を促した。
←29日に公開された金大中前大統領の自叙伝。2巻になっている。キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
金前大統領は権力が大統領に過度に集中しているとし、改憲の必要性に言及した。金前大統領は「今や民意に従わない独裁者は民意で退出させなければならない時になった」として「二元執政府制と内閣責任制を導入するのも悪くないと思う」と話した。彼は「10年間の民主政府が多くのものを変化させ、我が国民の民主主義に対する意識が非常に成熟したと見るため」とこういう判断の背景を明らかにした。
金前大統領は在任期間前後を振り返り、息子たちがロビー事件に関わり拘束されたことを骨身にしみて記憶した。金前大統領は「(息子たちの事件が起きた当時)私は足もとが崩れるようだったし、一日に何度も千尋の断崖に落ちた」とし 「息子 ホンオプとホンゴルは(事件以後)私が探さず大統領府に足も入れなかった」と回顧した。しかし彼は「息子の無念を後日に知った」として「全てのことが私の不徳から始まったこと」と自身を恨んだ。
自身の在任時期になされた‘現代 対北送金’事件に関して、盧武鉉当時大統領が捜査を進行したことについては深い物足りなさも表わした。金前大統領は 「2003年4月22日、盧武鉉大統領夫妻と共に晩餐をしながら‘現代 対北送金はどうなったか’という質問を受けた時、とてもあきれ不快だった」として「北への送金は司法審査の対象になってはならないという所信には変わりがない」と強調した。
1987年大統領選挙当時、金泳三統一民主党候補と野党圏単一化を実現できなかったことと関連しては「(国民に)心より申し訳なかった」として「私でも譲歩するべきだった」と後悔した。 ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/432693.html 訳J.S