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‘彫刻美男’ ウォンビン "私はおじさんになりました"

原文入力:2010-07-08午後05:43:42(1542字)
映画 ‘アジョシ(おじさん)’ 前職 特殊要員役
‘母性刺激’ でない強い演技 披露

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美男の代名詞 ウォンビンがおじさんに変身した。8月5日に封切りする映画<アジョシ>(監督 イ・ジョンボム)で、強烈且つカリスマあふれる前職特殊要員として登場する。この間ウォンビンは<マザー> <マイ・ブラザー(うちの兄貴)> <ブラザーフッド(太極旗を翻して)>等で母性本能を刺激する人物を演技してきた。

映画は世の中に背を向けて生きてきた質屋のおじさん チャ・テシク(ウォンビン)が、拉致された少女を救うため世の中に出て行きながら自らを治癒していく過程を描いた。不幸な事件で妻を失ったテシクに孤独な隣家の少女 ソミ(キム・セドン)は唯一の友人だ。おもちゃを受け取り1000ウォンを貸したことをきっかけに共に過ごす時間が多くなり少しずつ心を開いていく間に犯罪組織とかかわった母親のために少女が拉致される。少女を救おうと自閉の象徴だったもじゃもじゃ髪を切り、テシクは世の中に出ていき犯罪組織と全身で対決する。

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ウォンビンは8日午前、狎鴎亭CGVで開かれた製作報告会に短髪のスポーティーな服装で出てきて、映画紹介とともに所感を打ち明けた。

"寡黙なテシクが血のつながりはまるでないが、世の中へ向かう唯一の窓口であった少女を救うために、自身の全てを投げ捨て世の中に飛び込む切迫した感情を伝えようと努力しました。"

イ・ジョンボム監督にシナリオをもらい読んでみると、今までの軟弱な姿ではなく強靭な姿に変身するべきだと考え痩せたという彼は、東南アジア武術が混ざったアクション演技が最初は大変だったと打ち明けた。映画は序盤、テシクと少女が交感する感性演技の後に、銃と刃物を振り回す犯罪組織と対決するアクションジャンルへ急変する。前半と後半が分離していると見えるが、寡黙な主人公が体で自身の感情を表出するという点では違わない。

イ・ジョンボム監督は「繊細で柔弱に見える容貌を考慮し、ウォンビンをキャスティングしたが、アクション演技の中に無表情な顔から凄じい断面を見た」 として「彼は2種類の長所を等しく備えた俳優」 と褒め称えた。派手なハリウッド アクションよりは韓国情緒に基盤を置き、写実的なアクションになるように努力したということがイ監督の話だ。

ウォンビンは「東南アジア武術が混ざったアクションは、ややもすると目や顔をケガをしかねず、相手方と呼吸を合わせなければならないため難しかった」 として「特に高空落下やワイヤーアクションは ‘これで死ぬかも知れない' と思った」 と語った。「からだはきつかったが、経験することの出来なかった新しいジャンルなので興味深く楽しかった」 というリップサービスも忘れなかった。今後はおじさんに変身するのかという質問に、この映画でだけおじさんとして残ると語った。

相手役少女には韓-仏合作映画<旅行者>(2009)でデビューし最年少でカンヌ映画祭に進出し話題を呼んだキム・セドン。映画を撮る間、終始ウォンビンがよそよそしかったというキムさんはこの日もウォンビンに対しては言葉がないようだった。

イム・ジョンオブ先任記者 blitz@hani.co.kr, 写真 連合ニュース、オパス ピクチャース提供

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/429467.html 訳J.S